2024年『競馬界10大ニュース』を独自選定。“スマホ問題”で人気騎手が電撃引退、相次ぐ不祥事に負の連鎖が止まらず
波乱万丈な24年の日本の競馬界
新年の第1回は昨年度の振り返り、「2024年の競馬ニュースBEST10」をカウントダウン方式でお届けする。 【動画】24年に電撃引退したドウデュース。名馬の軌跡を一気にプレイバック 【第10位】『小牧太騎手が園田競馬に復帰』 2004年に園田競馬からJRAへ移籍し、桜花賞(2008年レジネッタ)を制するなどの活躍を見せた小牧太騎手(57歳)が、NARの騎手免許試験に合格。8月から園田競馬に復帰した。JRAに移籍した元地方競馬騎手の転出は初のケースである。 【第9位】『有馬記念で64年ぶりの3歳牝馬が優勝』 12月22日、中山競馬場で行なわれた第69回有馬記念(GⅠ)で、レガレイラ(牝3歳/美浦・木村哲也厩舎)がシャフリヤール(牡6歳/栗東・藤原英昭厩舎)との競り合いをハナ差制して優勝。3歳牝馬の優勝は、1960年のスターロツチ以来64年ぶりのことだった。 【第8位】『横山典弘騎手が日本ダービーの最年長優勝記録を更新』 5月26日、東京競馬場で行なわれた第91回日本ダービー(GⅠ)をダノンデサイル(牡3歳/栗東・安田翔伍厩舎)が優勝。横山典弘騎手は56歳3か月4日で、それまで武豊騎手が持っていたジョッキーの最年長優勝記録(53歳2か月15日)を大幅に更新した。 【第7位】『キズナが初の種牡馬リーディングを獲得』 2015年9月に現役を引退し、16年に種牡馬入りした(14歳、父ディープインパクト)がロードカナロアを抑え、初の種牡馬リーディングを奪取した。2024年はジャスティンミラノ(皐月賞)、エリキング(京都2歳ステークス)などの産駒が活躍した。 【第6位】『ディープインパクト産駒のJRA連続GⅠ勝利記録が途切れる』 2019年に急死し、当年の4歳がラストクロップとなるディープインパクトが11年から継続していたJRA・GⅠの産駒勝利記録が13年連続で途切れた。JRA最長記録の14年を保持している父サンデーサイレンスを破ることはできなかったが、海外にまで範囲を広げると、オーギュストロダン(牡4歳/愛・A.オブライエン厩舎)がプリンスオブウェールズステークス(英G1)を制しており、記録は継続していることとなる。
【関連記事】
- 師走の中山競馬場で行なわれた今年最後のGⅠの裏で、電撃引退した怪物馬の「13」が再脚光
- 64年ぶりの3歳牝馬Vはなぜ完遂できたのか。敏腕トレーナーが語った「斤量の優位性」「主戦乗り替え」の思惑が復活走に導く【有馬記念】
- ディープインパクト産駒が積み上げてきた偉大な最長記録「13」。ラストチャンスを阻む最大の敵は、父の背中を唯一知る武豊【有馬記念】
- 京都競馬場で起きた、ただならぬ“異変”――。スマホ使用で即日『騎乗停止』になった岩田康誠騎手のジョッキーパンツを複数騎手が着用して出走
- 「日本の競馬ファンのアイドル」藤田菜七子元騎手の電撃引退に英紙が異例特集! 恩師が明かした「引退届を泣きながら書いていた」に衝撃隠せず