【10代に迫る危険】DMに悪口や下品なメッセージが…SNSの嫌がらせの対処法「即ブロックでOK」
証拠はしっかりとっておく
―下品な言葉や誹謗(ひぼう)中傷の被害に遭わないための自衛策はありますか? いきなりブロックするのが怖い場合は、「嫌なことを書いてくる人はブロックします」のように、自分の方針をプロフィルに書いておくのも効果的です。相手が知らない人であれば、無視されていることに気づいて諦めることが多いです。ネットで不合理に人を中傷する行為は許されないことなので、あまり相手にしないようにしましょう。 ―相手からの連絡がしつこくて身の危険を感じたり、「あなたの写真をばらまく」などと脅されたりするなど、被害にあった場合はどこに相談すれば良いのでしょうか? 相手からの連絡がしつこくて身の危険を感じていたり、「あなたの下着姿の写真をばら撒く」などと脅されるなどの被害に遭った場合、警察に相談してください。被害の証拠をしっかりと残しておくことが重要です。メッセージや投稿のスクリーンショットを撮り、日付や内容を記録して、時系列に沿ったメモを作成しましょう。これらの証拠を持って警察に行くと、捜査がスムーズに進みます。 ―犯罪にならないまでも精神的苦痛を受けた場合はどうすればいいでしょうか? 公的機関や弁護士に相談できます。「インターネットホットラインセンター」が相談窓口として利用できるほか、無料の法律相談が受けられる「法テラス」もあります。トラブルが生じた場合には、一人で抱え込まずに、まずは信頼できる大人にきちんと相談してください。
藤川大祐(ふじかわ・だいすけ)
千葉大学教授、教育学部長。専門は教育方法学。文部科学省「ネット安全安心全国推進会議」委員、安心ネットづくり促進協議会普及啓発広報副委員長などを歴任。著書に『教師が知らない「子どものスマホ・SNS」新常識』(教育開発研究所)など。
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