16.9兆円へ、24年の半導体装置販売額が過去最高になる要因
半導体の国際団体SEMIは9日、2024年の半導体製造装置の販売額が23年比6・5%増の1130億ドル(約16兆9500億円)で過去最高になるとの予測を発表した。人工知能(AI)向けのDRAM需要と中国への販売が寄与する。25年以降もAI需要が市場を引っ張り、ロジックやメモリーで堅調な投資が続くと見込む。 ロジック・受託製造(ファウンドリー)向けは中国を中心とした成熟世代の投資が支え、横ばいで推移。25年は最新技術の投資が進み、24年比2・8%増になる。また、広帯域メモリー(HBM)の投資が堅調で26年にかけて伸びる。 中国への装置販売は24年に過去最高の490億ドルに達するが、投資の一服感もあり、25年は縮小する。 SEMIのクラーク・ツェン市場情報担当シニア・ディレクターは「今後数年はAIが原動力になる」と話した。