【跳ね馬のDNAを完璧に体現】フェラーリの“12気筒”という名の新フラッグシップ「ドーディチ チリンドリ」日本上陸
往年の名車「デイトナ」を彷彿とさせる先鋭的なデザイン
フラヴィオ・マンツォーニとフェラーリ スタイリングセンターによるデザインチームは、従来のフロントミッドのV12モデルのプロフィールを刷新。ロングノーズ・ショートデッキのフォルムとしたうえで、1950~1960年代の伝説的グランドツアラーのモチーフを取り入れながら、洗練されたエレガンスとスポーティさを表現した。 ボディはクリーンなラインで構成され、ヘッドライトとグリルの細長いフォルムやブレード状のデイタイムランニングランプなどが、往年の名車「デイトナ」を彷彿とさせる。リアはスクリーンと一体化された可動フラップを採用、ルーフの一部を三角形にブラックアウトさせる特徴的なデザイン処理が施され、全体としてすべてがシームレスに繋がっている。 キャビンはほぼ左右対称のデュアルコクピットデザインで、乗車定員は2人。車内の居住性のために大きな着色ガラスルーフを採用。キャビンの明るさと室内の開放感を向上させると同時に、夏でも冬でも最適な環境を確保する。 最新のスーパースポーツらしく、15.6インチのインフォメーションディスプレイ、10.25インチと8.8インチのディプレイで構成された新しいヒューマンマシンインターフェースも導入。静電タッチ式のステアリングホイールや携帯端末との接続システムやワイヤレス充電マットなども標準装備するとともに、サステイナブルな内装素材も積極的に使われている。 なお「ドーディチ チリンドリ」には、「ベルリネッタ(クーペ)」のほか、14秒でルーフの開閉が可能となるオープントップバージョン「スパイダー」もラインナップされることも発表された。 日本仕様の車両価格はベルリネッタが¥56,740,000、スパイダーが¥62,410,000から。デリバリーの開始時期については、ベルリネッタが2024年末から、スパイダーは2025年春になると見込まれている。
■フェラーリ【ドーディチ チリンドリ】スペック 全長×全幅×全高 4,733×2,176×1,292mm ホイールベース 2,700mm 車両重量 1,560kg エンジン V型12気筒DOHC縦置き 総排気量 6,496cc 最高出力 610kW(830PS)/9,250rpm 最大トルク 678Nm(69.1kgf・m)/7,250rpm トランスミッション 8速DCT 駆動方式 FR タイヤ 前275/35R21、後315/35R21 最高速度 340km/h 0→100km/h加速 2.9秒 100km/h→停止 31.4m 車両価格(税込) ¥56,740,000 文/近藤暁史 写真提供/フェラーリ・ジャパン
MonoMaxWeb編集部