【跳ね馬のDNAを完璧に体現】フェラーリの“12気筒”という名の新フラッグシップ「ドーディチ チリンドリ」日本上陸
フェラーリの新たなフラッグシップモデル「ドーディチ チリンドリ(12 Cilindri)」が日本に上陸し、注目を集めている。今回お披露目されたのはベルリネッタ(クーペ)だったが、フェラーリ ジャパンではスパイダーの導入も同時に発表。日本でも予約受け付けを開始し、2024年第4四半期から順次デリバリーされる。車両価格はベルリネッタが¥56,740,000、スパイダーが¥62,410,000。世界中から大きな関心を集めているが、日本ではどう受け入れられるのだろうか。 ⇒【写真】日本上陸で注目、フェラーリの新たなフラッグシップモデル「ドーディチ チリンドリ(12 Cilindri)」の詳しい画像を見る(全13枚)
“跳ね馬”のDNAを完璧に体現する「12気筒」モデル
「ドーディチ チリンドリ」は今年2024年5月にアメリカ・フロリダ州でワールドプレミアされたばかりのフェラーリの新たなフラッグシップモデル。「ドーディチ=Dodici」とはイタリア語で「12」、「チリンドリ=Cilindri」は「気筒=シリンダー」という意味で、つまり「ドーディチ チリンドリ」は「12気筒」ということになる。 6.5L V型12気筒自然吸気エンジンをフロントに搭載し、後輪を駆動する「ドーディチ チリンドリ」は、1960年代の275GTBをはじめとしたGTカー以来、フェラーリが追求してきたパワートレーン哲学の進化形であり、“跳ね馬”のDNAを完璧に体現するモデルと紹介される。 12気筒エンジンをミッドに搭載するレイアウトはレース用車両の延長であり、フェラーリのフラッグシップはフロントにエンジンを置く後輪駆動モデルこそふさわしい。それでこそ、ドライバーは“跳ね馬”を御す歓びが味わえる。 「ドーディチ チリンドリ」に搭載される最新の12気筒自然吸気エンジン「F140HD」は、最高出力830PS、最大トルク678Nmを発揮。ターボチャージャーやモーターなどのアシストに頼ることなく、最大値の80%にあたるトルクを2500rpmという低回転域で発生する。 このエンジンはフロント、8速DCTのトランスミッションはリアアクスルに搭載され、「アスピレーテッド・トルク・シェイピング」と呼ばれる独自のトルク制御システムにより、最高のドライビングプレジャーを提供する。前後の重量配分は48.4:51.6で、4WS(4輪独立操舵システム)も採用される。 シャシーはオールアルミ製で、ホイールベースが812スーパーファストから20mm短縮された、まったくの新設計。0-100km/h加速は2.9秒、最高速度は340km/hと公表されるが、そのパフォーマンスを支えるべく、車速に応じて可動するアクティブ エアロ、「ABS Evo」「6Dセンサー」を採用したブレーキ・バイ・ワイヤ、ドライブトレーンや足まわりを統合制御する「サイドスリップコントロール(SSC)8.0」を採用。100km/hから停止まで31.4mというデータも公表されている。