安倍首相が記者会見 新型コロナ対応を説明(全文2)ぎりぎり持ちこたえている状況
長期戦終息の見通しは?
NHK:NHKの松本といいます。東京オリンピック・パラリンピックの開催が1年程度延期になったということですが、開催には新型コロナウィルスの感染終息が前提となると思います。先ほど総理が長期戦への覚悟を語っていらっしゃいましたけれども、長い戦いでも、やはり出口が必要だと思います。その出口となる終息の見通し、あるいは目標、これを示すべきだと考えますけれども、いかがお考えでしょうか。 またその延期によって政治スケジュールのほうが流動化したという指摘もあります。来年秋には総理の自民党総裁としての任期、また衆議院議員の任期も満了します。衆議院解散の判断はオリンピックと同様、感染の終息が前提となるのか、また終息した場合に年内にも行いうるのか、お考えをお聞かせください。 安倍:まずオリンピックを遅くとも来年の夏までに開催するということでバッハ会長と合意をしました。おおむね1年間延期をしていくということなんですが、この判断、決断については先般、G20においても共同声明において、この決断を称賛すると、強い支持が表明されたところでありますが、一方、ではいつこのコロナとの戦いが終わるのか、終息するのか。現時点で答えられる世界の首脳は1人もいないんだろうと。私もそうです。答えることは残念ながらできません。と同時に、オリンピックを開催するためには日本だけがそういう状況になっていればいいということではなくて、まさに世界がそういう状況になっていかなければならないわけであります。 そこで、先般のG7やG20でも強く主張したところでありますが、まずは治療薬とワクチンの開発に全力を挙げるべきだ。先ほど申し上げました、今治療薬については日本は相当進んでる、治験等に向けて進んでいると思います。と同時に、またワクチンについてもCEPIやGaviを通じて国際社会とともにワクチンの開発を急いでいます。そういうものが出てくることによって、ある程度終息に向かってめどを立たせていきたいと、こう思っているところであります。 そして、そのあとのスケジュールについてお話がございました。確かに来年、自民党の総裁としての私の任期も来ますし、衆議員の任期等が来ますが、今はわれわれはそういうことを一切頭の中には置かず、頭から外して、この感染症との戦いに集中したいと思っています。 司会:はい。それでは次、いただきます。では、鹿嶋さん。 【書き起こし】安倍首相が記者会見 新型コロナ対応を説明 全文3に続く