野村HD、相場操縦が呪縛に-わずかな利得の代償大きく
相場操縦の影響が長引きガバナンス強化が遅れれば、来年創立100周年を迎える同社の評価を落とすことになる。野村証は1925年に野村徳七氏が大阪で社員84人で設立。公社債の引き受けや売買に強みがあったため、当時「野村ボンド・ハウス」という社名案も出た。第二次世界大戦による混乱を乗り越え、80年代のバブル景気に急成長した。
元野村証社員でもある三和氏は、創業者が当時掲げた「『自己の利益よりも顧客の利益を先にす』という顧客第一の精神に立ち返り存在意義を考え、襟を正す必要があるのではないか」と指摘した。
原題:Trader’s $10,000 Spoofing Profit Haunts Nomura as Fallout Widens(抜粋)
--取材協力:佐野七緒.
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Takashi Nakamichi, Takahiko Hyuga, Donal Griffin