「罪悪感を感じる必要なし!」就業率7割近くのフランスの女性が育児において絶対に“しないこと”
親も自立するフランス式育児
「子育てしながら自分の時間もしっかりと楽しむ」……なんて実際のところなかなか難しくて、自分のことはついつい後回しになってしまっている人も多いのではないでしょうか。パートナーとの会話も少なくなりがちで、話すことはもっぱら子どものことばかり。……子どもが大きくなったら私(たち)どうなっちゃうの!?と思っている方におすすめしたいのが、“フランス式育児”です。 【あわせて読みたい】フランス人が“夜泣き”で悩まないのはなぜ?日本とフランスの「子育て」の決定的な違い 『フランス人の赤ちゃんは朝までひとりでぐっすり眠る』の著者、レロちひろさんはフランス人のご主人と結婚され、日本に住みながら“フランス式育児”で3人の娘さんを育てています。「親と子が自立するメソッド」 と言われている“フランス式育児”ですが、それを実践する大人たちはどのような価値観を抱ているのでしょうか。 今回は本書より、「フランス人がパートナーを優先する理由」や、「仕事も家事も育児も完璧にしなくていい」といったトピックスをご紹介します。
フランス人がパートナーを優先する理由
個を大切にするフランス人ですが、大人になると何事も「カップル単位」になります。家族の中の関係も、大切にされるのは大人たちパートナー同士の関係です。日本では子育て中はどうしても「ママと子ども」(ここのラインが一番強くなりがち)「パパと子ども」の関係ばかり目がいってしまいがちですね。 常に子どもが介在する状態が当たり前になり、子どもが成長していつの間にかいなくなったときにパートナーと何を話したらいいかわからなくなった、なんていうことにならないようにしたいものです。 フランスでは、たとえ子どもが赤ちゃんのときであっても、夫婦の時間を大切にするのは当たり前。子どもを早く寝かせて、ゆっくり夜はパートナーと過ごすのはすでにお話ししていますが、ベビーシッターやどちらかの実家(子どもの祖父母)に預けて2人で夜お出かけをしたり、週末や休みのシーズンに夫婦だけで旅行に行ったりするのも珍しくありません。 「まだ赤ちゃんなのに、預けて大人だけ楽しんでいいのかしら」なんてつい考えてしまいそうですが、子どもにとっては夫婦の仲がいいのが一番。たとえば、夫にイライラしながら子育てをすると、そのイライラを子どもは敏感に感じ取ってしまうそうです。子どものためにも、夫婦の関係を大切にしたいですね。 夫のきょうだいも、甥っ子が1歳のときに、親子で義母を連れて来日しましたが、2週間の滞在で、1週間はみんなで過ごしたものの、残りの1週間は甥を義母に預けて夫婦で日本各地を旅行しに行ってしまいました。 当時は、「1歳の子を異国でおいていくの?」と驚いたのですが、フランスでは決して珍しくない話で、ひとりで寝ることもできた甥の育児に義母は特に苦労せず、異国の地で1週間預かっていました。