綾野剛主演映画「ドクター・デス」木村佳乃が戦慄走る怪演 撮影秘話をコメント
綾野剛が北川景子とバディを組み、安楽死を手口にする猟奇的な連続殺人犯との攻防をスリリングに描く映画「ドクター・デスの遺産-BLACK FILE-」(深川栄洋監督)が13日の全国公開以来、話題を呼んでいる。週末興収・動員初登場2位、2週連続で実写映画としては1位のヒットとなっているのだ。既報の綾野剛インタビューでふれた「発表されていないシークレットキャスト」について27日、柄本明と木村佳乃の2人が新たに明らかになった。柄本はドラマ「半沢直樹」(TBS系)第2シリーズの“ラスボス”箕部啓治役が記憶に新しい。一方、木村は現在放送中の「恋する母たち」(TBS系、金曜22時)が好評だ。今回は木村にスポットを当ててみたい。
根っからサスペンスホラー好きという木村
「ドクター・デスの遺産」では養鶏場で働く雛森めぐみ役を演じている木村。犬養(綾野)と高千穂(北川)の警視庁捜査一課バディがドクター・デスの正体がつかめない中、捜査線上に浮上する。大きな見どころは、雛森(木村)が取り調べを受ける場面だ。自身の潔白を主張する迫真の演技。歪な感情表現で不安を煽る怪演をみせている。木村は「私は、根っからのサスペンスホラー好きなので、雛森のような役柄をいただくと戦慄が走ります。今回はメイクにずいぶん助けられました。あるシーンで雛森は顔全体に染みをかき、眼を落ち窪ませて……そしてあるシーンでは、不気味な感じを出すため、黒目を大きくさせてます」と、撮影の秘話をコメントしている。
スリリングな展開の中にあって醸し出す重厚感
同作について綾野は「映画の序盤、地に足を固めてじっくり見せていくことで、終盤のスピード感が際立ちます。スピーディーな展開は心地いいですが、それだけだといけない。近年の作品は間とかテンポが遅いと見てもらえないんじゃないかと怖がる傾向にあると思いますが、この作品は撮影中も緩急を大事にしていて、若い方々から年配の方々まで楽しんでいただきたいという現場の気概を感じました」と話しているが、前述の木村の演技はスリリングな展開の中にあって作品に重厚感を付与するのに一役も二役も買っている。 事実ネット上には「ドクター・デスの遺産」における木村について「後半主役喰ってます。女優さんってすごいなあって思いました」「木村佳乃さんの演技が本当に1人の役柄なはずなのに全部全部違う人に見える」など、怪演ぶりを称える声が多数あがっている。 一方、迷える母たちの恋愛模様を描く「恋する母たち」では吉田羊、仲里依紗との競演が話題となっている木村。現在44歳、役者として円熟味の増してくるところだ。アラフォー女優は実力がものをいう。いま、その芝居から目が離せない女優の一人と言えるだろう。 (文:志和浩司)