結局Apple WatchのSEとUltra 2、どっちがいい買い物?両方つけてみてわかったこと
ジムに行くだけの人に、Ultraは必要か?
Apple Watch Ultraにいちばんふさわしい肩書きは、「特別なスポーツ活動のパートナー」だと、私は思っています。 私の場合は、Ultraをつけて実際にジムに行きましたが、正直、あまり大きな効果は得られませんでした。 ジムに行くとたいてい、エリプティカルマシンを30分ぐらい、ウエイトリフティングを10分ぐらい行ないます。そのうえで、Ultraをつけておいてよかったと思えた機能は、アクションボタンだけでした。 UltraにもUltra 2にも、本体側面にオレンジ色のアクションボタンがついています。設定しておけば、このアクションボタンで、ストップウォッチやフラッシュライトを起動できるようになります(ちなみにフラッシュライトは、ディスプレイが白く光り、明るさが最大になるように設定されます)。 Ultraシリーズのアクションボタンで設定可能になる機能のほとんどは、SEとSeries 9でも利用できますが、いちいちメニューを探し回らなければなりません。 なので、ボタンを一度押すだけで機能をすぐオンにできるのは、とても便利なのです。この点は、iPhone 15 Proと15 Pro Maxのアクションボタンと似ています。 私は、アクションボタンを押すとワークアウトがはじまり、もう一度押すとワークアウトを一時停止できるようにしました。 SEを使ったときも、Ultra 2を使ったときも、記録されたデータにそれほど大きな偏りは見つかりませんでした。ただし、SEの場合はたいてい、SEがワークアウトを検出して追跡をはじめるのを待ちますが、Ultra 2の場合は、より正確なタイミングでワークアウトを追跡できました。 SEには軽量という利点はありますが、ジムにいることを認識するまでに、少し時間がかかる場合があります。 屋外でワークアウトする人なら、Ultra 2のバッテリーが大きい点も見逃せません。SEはたいてい、毎晩の充電が必要ですが、Ultra 2なら一晩おきで済みました。 いずれにしても、充電完了までそれなりに時間はかかりますが、Ultra 2を選んだほうが、「うっかりバッテリー切れのまま手首にはめていた」なんてことは減るはずです。 ワークアウトの追跡のほかには、「心電図」と「周期記録」の各アプリにも触れておくべきでしょう。どちらも、Ultra 2より手ごろなSeries 9でも利用できますが、SEには、周期を手動で記録するための機能しかありません。