「このままでは完全に終わる...」。現役社員が明かす、あの有名脱毛サロンの危機的状況
近年、エステ業界では利用者を巻き込んだ悪質なトラブルが急増し、社会問題となっている。前出の全国紙記者は言う。 「エステサロンはいわゆる"回数券ビジネス"と呼ばれ、利用者は事前に数回~十数回分のチケット代を前払いで購入するシステム。会社側にはその都度まとまった現金が入ります。 しかし、プールされた現金を経営陣が投資の失敗などによって短期間に失ってしまい、突然経営破綻するといった事例が増えている。経営が順調なうちは多額の現金収入があるため、それを狙った詐欺師や事件師の標的にもなりやすいんです。経営破綻後、まだチケットが残っている利用者への返金もされず、集団訴訟に発展するケースも見られます」(前出の全国紙記者) Aさんが証言する金欠状態について、MPH株式会社の広報は、「該当する事実はございません」「前提となる事実が異なる」と否定。ところがAさん提供の社内連絡メールのスクリーンショットには、通販事業について「一時停止となっております」「再開は目処が立っておらず」とある。その一方で、「商品が届かない」と問い合わせをしてきた顧客に対しては「再開ができ次第、順次発送」と説明するように通達されているのだ。 ミュゼブランドの行方は、いかに。 文/ニ乃村太郎 写真/ミュゼプラチナム公式HP、Aさん提供