鹿児島・指宿市の砂むし温泉施設が自然災害を乗り越え3年ぶりの営業再開 貴重な観光資源で地域活性化を目指す
無事に営業再開 入浴客も満足
そして迎えた12月5日、浴場に湯煙も上がり、客を迎え入れる準備が整った。ベテランの石塚明則さんは「源泉が83度、砂場が67度まで上がっている。天気も穏やかでいい砂場ができると思う」と無事に再開できるめどが立ち、安堵(あんど)の表情を見せた。 3年ぶりに営業が再開され、この日を待っていた入浴客を元気よくスタッフが客を迎え入れた。「(砂の)熱さはどうですか?大丈夫ですか?良い感じですか?」と研修を終えたスタッフらが丁寧に砂をかけ、入浴客の状態に気を配る。 リラクゼーション効果があるとされる砂むし温泉に、入浴客は砂の温かさを感じ、波の音を聞きながら、ここでしか味わえない時間を過ごした。 入浴客に話を聞くと「海の音が気持ちよくて寝ちゃいそう」「(スタッフの)皆さんベテランのようにうまい砂かけで非常に安心した。リフレッシュできそう」と、研修で学んだスタッフたちの温かいおもてなしにリラックスできた様子だ。 新人の砂かけスタッフの浦郷悟さんは、「コミュニケーションも今から少しずつ練習し、機会を増やして慣れていきたい。丁寧にできたと思う。ホッとしました」と、今後もさらに技術と接客の質を高めようと意気込む。 谷口さんは「指定管理者という民間から引き継ぎ、本当にノウハウのないまま来たが、地域にしかない観光資源を大事に地域の活性化へつなげたい」と話す。 自然災害を乗り越え、新たにスタートした「砂湯里」は、温かいおもてなしで客を迎えた。 (鹿児島テレビ)
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