【続報】弁護側…修被告の証人尋問で“瑠奈被告との英語のやり取り”提出 母・浩子被告の裁判で
◇妄想・自殺未遂…精神科に通院 ▼瑠奈被告はその時々で話し方や様子が別人のようになる時があり、時折虚空を見つめて、妄想上の恋人との会話も繰り返すようになる。 ▼精神科医である修被告は、瑠奈被告の精神が不安定にならないよう、瑠奈被告の妄想に対し、肯定も否定もしないスタンスだった。そのため浩子被告も、瑠奈被告の妄想を否定しないよう細心の注意を払って接していた。 ▼瑠奈被告は精神が不安定になると、意味不明な言葉を叫び、自宅の壁を殴って穴を空ける、さらに自傷行為や自殺未遂をするため、両親は瑠奈被告の希望は可能な範囲でかなえるようにしていた。 ◇自宅はごみ山積み…父親はネットカフェで生活 ▼田村家の自宅は、瑠奈被告が小学生のころまでは、家庭教師の先生や浩子被告の友人が来るなど、普通に整理整頓された家だった。しかし瑠奈被告がごみも含め、物を捨てることを嫌がるようになったため、自宅内は瑠奈被告の物やごみであふれかえるようになってしまった。自分の物を触られることも極端に嫌がるため、両親は瑠奈被告が置いたものを移動させたりすることすらできなかった。 ▼事件直前は、足の踏み場もほとんどないような状態となり、居間は浩子被告が寝起きするスペースを確保するのがやっとで、修被告は自宅で寝るスペースをとることができず、ネットカフ ェで寝泊まりしていた。それでも修被告は、出勤前あるいは退勤後、必ず自宅によって浩子被告に頼まれた買い物をしたり、浩子被告の作った食事を受け取るなどしていた。1人で外出できない瑠奈被告が、ゲームセンターなどに行きたいと言った時は送迎もしていた。 ◇特異な親子関係…娘に対する治療 ▼瑠奈被告は6年ほど前、精神科のクリニックに通っていて、診断名としては躁うつ病という診断を受けた。その後瑠奈被告は、クリニックにも通わなくなり、修被告が薬を処方するようになった。 ▼浩子被告ら両親と瑠奈被告は、周囲から見ると非常に特異と評価される親子関係になってしまっていた。