【続報】弁護側…修被告の証人尋問で“瑠奈被告との英語のやり取り”提出 母・浩子被告の裁判で
【概要】6月4日の初公判を振り返る
検察側は、「事件前に瑠奈被告が被害男性から性的トラブルを受け、殺意を募らせていたことを認識していた」と指摘し、浩子被告が娘の犯行を容認したと主張。 一方、弁護側は「警察に通報や娘を出頭させなかったものの、頭部が自宅にあると知っていることをもってほう助とは言えない」などとして無罪を主張。 浩子被告は裁判長に認否を尋ねられると、「手助けするつもりは全くなかった」などと起訴内容を否認。「自宅に頭部があることを知った時には、すでに頭部は浴室にあった」とし、頭部を自宅に隠すことを「容認したことは違います」と話した。 ビデオ撮影については、「ビデオ撮影を求められたが、何を撮影するかは知らず、助けを求めるつもりで夫に依頼した。容認していない。とても耐えられない状況だった」などと涙ながらに語っていた。
検察側は、事件前、瑠奈被告と被害男性の間でトラブルがあったことなどを主張。 瑠奈被告と被害男性の間に性的トラブルがあったことや、いびつな家族関係が明らかになった。
<特異な親子関係と生活状況> ◇不登校・友人なし…瑠奈被告の生活 ▼娘の瑠奈被告は小学2年生のころから徐々に学校を休みがちになり、中学入学後は一切登校ができなくなる。 ▼浩子被告と父親の修被告は、瑠奈被告を精神外科に受診させ、主治医の意見も聞き、中学3年生からフリースクールに通わせる。しかし瑠奈被告はフリースクールにはほとんど通えず、18歳ごろから自宅で引きこもりの状態になり、昼夜逆転の生活を送る。瑠奈被告は両親が一緒でなければ外出ができず、そのほとんどは修被告の送迎でゲームセンターや趣味のドールショップなどに行く程度で、友人もいない。 ◇「田村瑠奈は死んだ」娘の変化 ▼瑠奈被告は18歳のころから自殺未遂を繰り返すようになり「田村瑠奈は死んだ」「田村瑠奈の体には5~6人の魂が入って、体を借りているだけ」と言い、妄想が出始めた10年以上前から現在まで、自身が「田村瑠奈」である認識はない。 ▼浩子被告と修被告も娘を「瑠奈」と名前で呼ぶことを許されなくなり「お嬢さん」などと呼ばなければならなかった。瑠奈被告も、浩子被告を「彼女」、修被告を「ドライバーさん」などと呼ぶようになった。