「ゴルフをやっていなかったら、今ごろ飲んだくれていると思います」トーヨーケム・福原弘一朗さん【会社員ゴルファー紹介】
連帯感に魅了され個人戦から団体戦に
23年に初代主将からその座を譲り受け、現在は同社ゴルフ部のメンバーたちとともに、団体戦に“魂を燃やして”いる。というのも福原さんがゴルフ部について語るとき、とにかく一語一句が熱いのだ。 「だって個人戦で満足いく結果が出たとしても、誰かと喜びを分かち合えないじゃないですか。団体戦だと『あいつも頑張っているんだから俺も頑張らないと』という気持ちにもなるし、結果が出たときの喜びは個人戦の比ではありませんよ」 その熱量の源は、福原さんの『これまで』に端を発しているのだろう。 「家の事情から15歳で前身となる東洋インキへ就職し、とにかく仕事と家庭に必死でした。10代は品質保証で20代は生産、30代では技術開発と、社内で職が転々と変わったこともあり、めちゃくちゃ忙しかったんです。そんななか19歳で長女を、21歳で長男を授かったとき『勉強を教えられない父親にはなりたくない』と通信制の高校に進学しました」 中学卒業と同時に仕事に就いたのだから、もちろん学校の部活動は経験したことがない。仲間と共通の目的に向かって突き進み、結果を分かち合う。子どもたちが巣立った現在、まさに青春真っただ中なのだ。
ゴルフ・仕事・家庭4つの夢に邁進中
「負けん気が強すぎて10代の頃は暴走したこともありました」と笑う福原さんには、4つの夢がある。 「1つ目はゴルフ部で全国大会のベスト10に入ること。そのためには自身の腕をさらに磨く必要もあることから“ハンディ5下”(現在はHC6)とクラチャン獲得が2つ目の夢です。そして3つ目は……2歳になる双子の孫が岩井姉妹のようなプロゴルファーになればいいなって」 4つ目は仕事のこと。職員が一丸となって目標達成に臨むことができる課を作ってきた自負はある。そんなチームを引っ張っていける後継者を育成することが4つ目の夢だ。 「ゴルフをやっていなかったら、今ごろ飲んだくれていると思います」と笑う福原さんの熱量は現在も落ちることなく、月・火はジムでトレーニングに励み、水・木は練習場で球打ち。金曜が休みで土・日ラウンドという濃厚すぎる毎日を送っている。38歳でゴルフウェアをプレゼントしてくれた友人、ナイスアシスト!