中川翔子さん「アニメとは違う演じ方に苦労」 トランスフォーマー最新作の吹き替え版を担当
金属生命体が車からロボットに瞬時に変形する「トランスフォーマー」の映画シリーズ最新作「トランスフォーマー/ロストエイジ」(8月8日公開)。この作品では、歌手や声優、女優業など幅広く活動する中川翔子さんが実写版のハリウッド大作では自身初となる日本語吹き替えを担当した。「最近は映画づいていて幸せ」と話す中川さんに、トランスフォーマーの魅力や吹き替えの手ごたえについて聞いた。 トランスフォーマーシリーズ4作目となる本作ではキャストが一新され、主演にマーク・ウォールバーグ、ヒロインには若手のニコラ・ペルツが抜てきされた。監督はこれまでと同様、マイケル・ベイ。舞台は、前作「トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン」から数年後の設定で、金属生命体オートボットのオプティマスプライムやバンブルビーも新デザインで登場する。 中川さんが演じるのは、主演マーク・ウォールバーグ演じるケイドの一人娘テッサ。17歳少女の多感な役どころを「声」で表現した。
■宇宙規模の一大任務
「今まで生きてきて色々なうれしいことやミラクルがたくさんあった中でも宇宙規模の一大任務。もう、ひっくり返りました」。ハリウッド大作のヒロイン役の声優に選ばれたことを、中川さんは独特の表現で喜ぶ。そして、同じく日本語吹き替えを担当した「塔の上のラプンツェル」と同じく「一生残る大役なので光栄の極み」と笑顔を見せた。 この大役には「愛を持って挑まなければ」ということで、映画シリーズの三部作や過去のアニメシリーズも見返したところ、すっかりトランスフォーマーにはまってしまったという。ずっとクリアできないでいたファミコンソフト「トランスフォーマー コンボイの謎」に再挑戦したり、バンブルビーのモチーフとなった黄色いカマロの値段を調べたり、免許がほしくなったりして、今では「トランスフォーマー三昧」の毎日を送っている。 振り返ってみると、中川さんはロボットアニメに縁があるという。それは亡くなった父もそうなのだという。中川さんの父、勝彦氏はアニメ『超力ロボ ガラット』で主人公役の声優だった。中川さん自身もアニメ『天元突破グレンラガン』で主題歌『空色デイズ』を歌い、その後の歌手活動につながった。「今回まさかのトランスフォーマーのヒロインで“見えないDNA”のミラクルに感謝しています。『ロボット親子』ってなかなかいなくて面白いですよね。父も天国で笑っているんじゃないかなって」。