「逆転満弾男」青森山田・佐藤洸がさらにパワーアップ!先頭打者としてセンバツ初Vに挑戦【昨秋輝いた球児たち】
昨年夏の甲子園で4強に入った青森山田(青森)は、新チームとなった昨年秋の東北大会で準優勝を果たし、今年のセンバツ出場をほぼ手中に収めている。昨年のセンバツから甲子園の舞台を踏む、トップバッター・佐藤 洸史郎外野手(2年)の活躍なくしては、この成績はなかったと思っている。 佐藤洸の青森、東北大会の打撃成績 昨秋の青森大会で実力を発揮して優勝を遂げた。不動の1番打者として出場した佐藤洸は、21打数11安打の打率.524を誇り、本塁打2本をマークしてみせた。長打力を兼ね備えた1番打者として、チームにはなくてはならない存在となっている。 1年秋からレギュラーとなった。昨年のセンバツは故障もありスタメン出場はならなかったが、夏は青森大会決勝で逆転の満塁弾を放つなど勝負強さを発揮。甲子園でも低反発バット採用後、右打者初となる本塁打も放つなど、「華」もある。 右打席では、腕を思い切り前方に伸ばして構え、ふところの大きさが感じられる。内角球に対しては、やや詰まり気味となる印象があったが、スイングがシャープな分、球をひきつけることもできている。175センチ、68キロと体格面ではやや細めながら、体全体にキレがあり、それがパワーにつながっているようだ。プロ野球ではヤクルトで活躍する「トリプルスリー」達成の山田 哲人内野手(履正社出身)のタイプで、将来性も抜群だ。 右翼の守備でも非凡さを見せている。昨夏の甲子園、滋賀学園(滋賀)相手の準々決勝で、前進してきてのスライディングキャッチや、本塁へのレーザービームで失点を防ぐなど、守備範囲の広さと強肩で観客を魅了した。 最上級生となった今年。出場が有力なセンバツの舞台で、チームの全国初Vのために、攻守にわたり先頭を切って活躍する姿に期待したい。