西武・源田が不倫騒動で「求心力に懸念」 坂本勇人に定位置奪われた二岡智宏と重なる?
西武がグラウンド外の騒動に揺れている。昨年まで主将を務め、チームの顔だった源田壮亮の不倫騒動。銀座の高級クラブで働く20代女性と1年近くにわたり不倫関係を続けていたことが、昨年のクリスマスに文春オンラインで報じられた。記事によると、源田は不倫を認めたという。 【写真】かつて不倫騒動後に遊撃の定位置を奪われ、トレード放出されたのはこの選手 源田の妻は乃木坂46の元メンバーだった衛藤美彩で、2人の子供が生まれ、おしどり夫婦としてメディアにも多数出演していた。 西武を取材するスポーツ紙記者は複雑な表情を浮かべる。 「球団ワーストの91敗とどん底の最下位に低迷した昨年からの巻き返しを誓い、西口文也新監督が就任しました。外崎修汰が二塁から三塁にコンバートされるなど改革を敢行する中で、遊撃の源田は野手で唯一のレギュラーを確約された立場でした。こういう不倫騒動が大きな反響を呼ぶと、周りの選手にも示しがつかない。一部の選手は『まずいでしょ』と不快感を示しています。求心力の低下が気になるところです」 源田がチームに不可欠な存在であることは間違いない。新人の2017年から遊撃の定位置をつかみ、広い守備範囲、卓越したグラブさばき、安定した送球で何度もチームを救ってきた。18年の526補殺、112併殺はNPBの遊撃の歴代最高記録で、22、24年には最高守備率をマークしている。遊撃で7年連続ゴールデングラブ賞はパ・リーグ最多記録。セ・パでプレーしたプロ野球OBは源田の凄みについてこう語る。 「難しいプレーをいとも簡単にこなしていることですね。捕ってから送球までのスピードが他の選手より圧倒的に速い。今まで見た遊撃の中で間違いなくトップクラスです」 ただ、気になる点もあった。新人から3年連続30盗塁以上をマークしてきたが、22年以降の盗塁数は12、5、12と落ちている。遊撃で守備にかかる負担が大きく、31歳という年齢を考えると、スピードに陰りが見えても不思議ではない。 西武は昨秋のドラフトで金沢高校の斎藤大翔を1位指名した。スピードと強肩が武器の遊撃で、守備能力の高さは高校球界屈指だ。西武はこのドラフトで、まずドラフトの目玉だった宗山塁(明大)を1位指名して抽選で敗れ、外れ1位で石塚裕惺(花咲徳栄)を指名してまた抽選で敗れ、斎藤を指名している。 「宗山、石塚はいずれも遊撃の選手です。最下位に低迷した要因である得点力不足を考えると、スラッガータイプの強打者を獲得する選択肢が考えられましたが、西武にとって『源田の後継者』が優先順位の高い補強ポイントだったと言うことでしょう。すぐに優勝できる戦力ではないことを考えると、若返りの時期とも考えられる。斎藤はまだまだ打撃がプロの1軍レベルに達していませんが、ファームで力をつければチャンスは意外に早くめぐってくるかもしれません」(アマチュア球界を取材するフリーライター)