東洋大出身の由良謙神、プロデビュー戦で80秒殺 「勝ってほっとしている」
プロボクシングのスーパーライト級6回戦が27日、東京・後楽園ホールで行われた。2018年全国高校総体ライトウエルター級優勝の由良謙神(22)=志成=が、マナチャイ・ピアスイ(17)=タイ=に1回1分20秒TKO勝ち。プロデビュー戦を白星で飾った。 1回に左フックでダウンを奪うと、何とか立ち上がったマナチャイを右アッパーでキャンバスに沈めた。シルバーヘアの由良は冷静に喜び「勝ってほっとしている。最初から倒そうとは思っていなかったけど、相手が怯んだので、最後は畳みかけにいった」と勝利者インタビューで語った。 大阪・平野区出身。保育園児の時にキックボクシングを始め、小学校低学年で初試合を経験。パンチの練習のために小学校低学年でボクシングも習い始め、「パンチの方が得意になってきた」と小学6年生でボクシングに専念した。兵庫・芦屋学園中、同高でボクシング部に所属し、高校2年生で日本一に輝いた。東洋大へ進学し、4年時には大学日本一に貢献した。 「まずは国内のタイトルから狙っていって、国内で最強を目指す。いずれは世界を目指したい」 東洋大同期の田中将吾、田中空(ともに大橋)、堀池空希(横浜光)、宮本陽樹(パンチアウト)も今春にプロ入り。先にデビューした堀池、田中将吾、田中空に続いてプロボクサーとして好スタートを切った。次戦は早ければ8月にも日本ボクシングコミッションの許可が下りれば8回戦を予定している。 興行はインターネットテレビのABEMAで午後5時45分から無料生配信された。由良のアマチュア戦績は41戦32勝(15RSC)9敗。マナチャイのプロ戦績は9戦4勝(2KO)5敗となった。(尾﨑陽介)