「参考にしているのは…」J2屈指の万能型FW小森飛絢が理想とするストライカー像。対戦して衝撃を受けた選手も明かす「ボールを奪える気すらしなかった」
「守備の選手でやりにくかったのは名古屋にいた3人」
攻守の重要局面となる「バイタルエリア」で輝く選手たちのサッカー観に迫る連載インタビューシリーズ「バイタルエリアの仕事人」。第42回は、ジェフユナイテッド千葉のFW小森飛絢だ。 【画像】セルジオ越後、小野伸二、大久保嘉人、中村憲剛ら28名が厳選した「 J歴代ベスト11」を一挙公開! 前編では、プロ入り後、1年目からゴールを量産できている要因や学生時代に影響を受けた2人の先輩などについて話してもらった。後編となる本稿ではまず、参考にしているFWやこれまで対戦した相手で衝撃を受けた選手を訊いた。 ――◆――◆―― 正直に言うと、参考にしている選手などは特にいないのですが、大迫勇也選手(ヴィッセル神戸)のプレーは勉強になりますね。僕が理想とする何でもできて、ここぞという時にゴールを決められる選手だと思いますし、身体の使い方や向き、ポジショニングなどは見て学んでいます。 実際に対戦して衝撃を受けた選手は乾貴士選手(清水エスパルス)ですね。正直、まじでビビりました(笑)。止められないし、ボールを奪える気すらしなかったです。相手からしたらすごくやっかいな選手でした。 あと、トレーニングマッチですけど、良いストライカーだなと思ったのは大橋祐紀選手(サンフレッチェ広島)です。彼が湘南ベルマーレにいた時に試合をして、ゴールも決められましたし、前線でボールも収められて身体能力も高い。ちょっと抜けているなと思いました。 逆に守備の選手で対峙してやりにくいなと感じたのは、去年のキャンプで対戦した時に名古屋グランパスにいた中谷進之介選手(ガンバ大阪)、丸山祐一選手(川崎フロンターレ)、米本拓司選手(京都サンガF.C.)です。その3人に囲まれた時はすごく圧を感じて、点を取れる気がしなかったのを覚えています。 自分が裏抜けする時、しっかりと背後のケアをおろそかにせずに対応をしてきたり、少し下がってプレーした時に、激しくガツガツとボールを奪いにくるような守備をされると、プレーしづらいです。その時はJ1の壁を少し感じさせられまし、やはりJ2と比べると攻守において簡単なミスが少なく、一人ひとりのクオリティも高かったです。
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