クルマ好きな50代がときめく!マセラティ「極上カブリオレ」
せっかくだからルーフを開けようと、目の前のタッチスクリーンの画面からスワイプ&ホールドすると、わずか14秒という速さで電動格納式ソフトトップが折りたたまれて後ろに格納されました。
まったくドタバタすることなく、その動きまでエレガントなことに感心。 時速50km/h以下なら走行中でも開閉が可能というから、もし天候が急変しても慌てず閉めることができて安心です。 この電動格納式ソフトトップは、5色のカラーバリエーションから選ぶことができます。 格納している時にもトランクスペースへの干渉が最小限に抑えられているので、4人分の荷物が積みやすいのも嬉しいところです。
都心の一般道では、まるで自分の前だけに絨毯が敷かれているような乗り心地にうっとり。 信号のストップ&ゴーでもあくまで優雅に、上品なドライブができるグランカブリオですが、搭載されるエンジンは3.0LのV6ツインターボ。550psというパワーは軽自動車9台分以上に相当し、650Nmのトルクはもりもりと低速からの余裕を感じさせてくれます。 高速道路の合流で少し強めにアクセルを踏み込んだら、スーパーマンに背中を支えられながら疾走するかのような加速フィールにドキドキしてしまいました。そんなドキドキを高揚感に昇華させるのは、世界的なオペラ歌手として知られるルチアーノ・パバロッティ氏もマセラティを生涯愛したというように、美しいエンジンサウンドの演出も一役買っているはずです。 オープンカーだとそれがダイレクトに耳に届くこともあり、揺れる木々の音や街の生活音、鳥のさえずり、どこか遠くから響く船の汽笛といった、その時その場所ならではの音たちと混じり合って即席のオーケストラ演奏を聴いているよう。このエンジンはネットゥーノエンジンといって、 100%イタリアのモデナで製造されており、F1のテクノロジーをロードカーにフィードバックしたもの。それだけに、マセラティの魂が奏でる音といってもいいくらい贅沢なのです。 もちろんこのご時世なので、通りすがりの人が耳を覆うようなうるさい音量は出さないマナーをわきまえています。