【伝説のパワーユニット】ワイルド・スピードのスター スープラMK4に搭載された2JZ-GTEエンジンは日産RB26に対する答えだった
2JZ-GTE (1991): トヨタのターボパワープラント2JZは、日産のRB26に対する答えだった。
特にスープラMK4に搭載された2JZ-GTEエンジンは、他のどのパワーユニットよりも有名で、チューニングシーンでも人気がある。直6のテクノロジーを解説!
日産RB26DETTに対抗する2JZ-GTE
2JZ-GTE – 「トヨタ スープラMK4」に搭載された直列6気筒エンジンは、他のエンジンとは比較にならないほど性能が大幅に向上していた。このエンジンは1991年に「トヨタ アリスト3.0V(日本のみ)」でデビューし、2002年まで「トヨタ スープラMK4」にも搭載され、その「スープラ」は1993年から1996年までドイツでも販売された。トヨタは、当時、日産がグループAやグループNのツーリングカーレースで成功を収めていた「RB26DETT」直列6気筒エンジンに対抗して、ツインターボエンジンを開発した。「2JZ-GTE」はモータースポーツで、そこそこの成功を収めるに至る。今日、「2JZ」はその安定性とポテンシャルの高さで、チューニング界では特によく知られている人気のパワーユニットだ。わずかな努力でも600馬力まで可能。大がかりな改造を施せば、1000馬力オーバーも問題ない万能エンジンなのだ!
シリンダーヘッドはヤマハが設計
最高出力330馬力、最大トルク441Nmの「2JZ-GTE」エンジンは、「JZ」エンジンファミリーの頂点に立つ。”G”はスポーティなデザイン、”T”はターボチャージャー、”E”は電子制御インジェクションを意味する。排気量2997ccの直列6気筒エンジンは、クローズドデッキ設計の鋳鉄製エンジンブロックを持つ。民生用エンジンのエンジンブロックは、軽量化のため通常上部が開いており、シリンダーヘッドが上端を形成している。クローズドデッキエンジンでは、ブロックが上部で閉じているため、特に安定性が高い。2JZ-GTEの重量は約230kgである。ボアとストロークは2JZと同じ86mmである。この設計は「クアドラスター」として知られている。その結果、エンジンは低回転域から十分な圧力を供給し、なおかつフリーレブである。