子どもが生まれたのでマンション購入を検討中です。手取り月「20万円」貯蓄「ゼロ」ですが可能でしょうか?
手取りが少なかったり、貯金がなかったりする場合、マンションを購入できるか疑問に思う方も多いでしょう。住宅ローンを組んで毎月無理なく返済できれば、手取りが少なく貯金もない場合でもマンションを購入できる可能性があります。 そこで今回は、マンション購入にかかる資金や購入する際の注意点を解説します。 ▼アパートの1階と2階で「家賃」はどれだけ変わる? 1階暮らしのメリット・デメリットも紹介
マンションの平均購入価格
住宅金融支援機構の「2022年度フラット35利用者調査」によると、マンションを含む住宅の平均購入価格は表1の通りです。 表1
※住宅金融支援機構「2022年度 フラット35利用者調査」を基に筆者作成 住宅区分で見ると、新築のマンションが4848万円と最も高く、中古の戸建て住宅の購入価格は2704万円と最も低い金額となっています。 しかし、これらの平均購入額に関しては、首都圏や近畿圏などの物件価格が高いものも含まれており、それによって平均額が押し上げられている可能性があります。そのため、住宅を購入するエリアによっては、平均額よりも低い金額で購入できる可能性があります。
手取り20万円で貯金なしの場合でもマンションを購入できる?
住宅をローンで購入する際は、年収倍率を考慮する必要があります。年収倍率とは、住宅の購入価格が現在の年収の何倍に相当するかを示したものです。同調査によると、住宅区分による年収倍率は以下の通りとなっています。 ・マンション:7.2倍 ・中古マンション:5.9倍 ・土地付き注文住宅:7.7倍 ・注文住宅:6.9倍 ・建売住宅:6.9倍 ・中古戸建:5.7倍 手取りが20万円でおよそ300万円の年収があると仮定すると、新築のマンションを購入する場合、2160万円が購入する目安の予算となります。中古のマンションの場合は1770万円となり、新築で購入するよりも400万円程度安く購入可能です。 以上から、手取り20万円で貯蓄なしの場合は、年収倍率上で1770万円~2160万円程度のマンション(中古も含む)を購入できるといえるでしょう。