今日1日だけで、船舶事故が「3件」も発生! “転覆事故”が2件と、船同士の“接触事故”。どの海域も、特に海が荒れている様子はなかった 【茨城・ひたちなか】【三重・鳥羽市】【大阪・岬町】
10月24日だけで、3件の船舶事故
本日24日は、船舶事故のニュースが相次いだ。 1件目は午前4時ごろ、茨城県ひたちなか市の沖合で「漁船と貨物船が接触」した事故。 2件目は午前6時40分ごろ、三重県鳥羽市の沖合で「転覆した漁船」を発見。この事故で、2名がお亡くなりになり、1名が現在も行方不明だ。 3件目は午前10時10分ごろ、大阪府岬町の沖合で「プレジャーボートが転覆」した事故だ。
「漁船と貨物船が接触事故」・茨城県ひたちなか市の沖合
午前4時ごろ、茨城県ひたちなか市の沖合で起こったもので、小型底引き網漁船「祥天丸(14トン、乗組員4人)」とパナマ船籍の貨物船「OCEAN PRIDE1(6542トン、乗組員15人)」が接触。 衝突後、祥天丸の船長から118番通報があった。 茨城海上保安部に聞いたところ、祥天丸は船首部の突起部分が損壊したが、油の流出はなかったという。事故当時、波は警報が出るほど出ていなかった。事故後、同船は自力で港まで戻っている。 OCEAN PRIDE1の被害状況は不明。 現在、同保安部が事故原因を調べている。
「漁船転覆事故」・三重県鳥羽市の沖合
午前6時40分ごろ、三重県鳥羽市にある答志島の沖合で「漁船が転覆している」と漁協の関係者から鳥羽海上保安部に通報があった。 この船は、前日午後11時ごろに出港していたもので、親族の容体が悪化したため船を出すよう依頼したとみられている。 船には男性2名、女性1名の3名が乗船しており、男性2名の死亡が確認。女性1人が行方不明となっている。 鳥羽海上保安部に聞くところによると、昨夜はそれほど波もなかったが、このあたりの海域は岩礁が多いという。
「プレジャーボートの転覆事故」・大阪府岬町の沖合
関西空港海上保安航空基地によると、現場は岬町と和歌山市の県境付近で、午前10時すぎ、「プレジャーボートと思われる船が転覆している」と、沿岸沿いの店舗の従業員から118番通報があった。 プレジャーボートには5人が乗船していたが、付近にいた別の船やヨットに救助された。全員、命に別条はないという。 関西空港海上保安航空基地に話を聞いたところ、「このあたりで、プレジャーボートが転覆する事故は大変珍しい」と言う。現在、事故の原因を調べている。
船舶事故は、それほどひんぱんに起こるものではない
海の事故が「1日3件」も報道されることはめったにない。 上記の事故を担当している、「茨城海上保安部」、「鳥羽海上保安部」、「関西空港海上保安航空基地」に、それぞれ事故について聞いてみたところ、どの事故現場も「海が荒れていた」などの悪条件ではなかったという。 たまたま、不幸な事故が3件も重なってしまったのだが、海は波があるため遭難などが起こりやすい。 乗船する際は、安全なライフジャケットを着用し、操船にも一層の注意と安全航行をお願いしたい。