中学生の娘から「脱毛したい」と相談されました。クラスで数名は脱毛をしているらしいのですが、今の時代は中学生でも脱毛するのでしょうか?
中学生の娘から「脱毛したい」と相談されたら、多くの親は悩むことでしょう。最近では、身だしなみや美意識が高まる中学生も増えており、脱毛を希望する子どもも少なくありません。 しかし、成長期の肌に脱毛は影響がないのでしょうか?本記事では、中学生の脱毛事情やリスク、親が気をつけたいポイントについて解説します。お子さんの気持ちに寄り添いながら、正しい判断をするための参考にしてください。
中学生でも脱毛は普通!? 何歳から始めている?
近年、中学生の間でも脱毛が話題になることが増えています。その背景には、美容意識の高まりやSNSの影響があるでしょう。友だちやクラスメートが脱毛をしていると知ることで、「自分も脱毛したい」と感じる中学生もいます。 参考として、セブンエー美容株式会社(福岡市)が運営する、脱毛サロン「恋肌」が10代女子を対象とした「『10代女子の脱毛事情』に関する調査」(調査期間:2022年12月、ゼネラルリサーチ調査)を見てみましょう。 「何歳から脱毛を始めましたか?」の問いに対し、「中学生の頃」が29.9%と最も多く、「高校在学中」が21.6%、「高校に入学してから」が18.1%と続き、「小学校高学年の頃」も9.9%いるという結果でした。 10代は思春期の時期であり、学校生活のなかで体育の授業や部活動で肌を見せる機会が多くなることも、脱毛への関心が高まる理由のひとつかもしれません。また、周囲で脱毛をしている人がいたことがきっかけとなる場合も多いでしょう。
中学生が脱毛するメリットとリスク
同調査では「脱毛をする理由」についても質問しており、「清潔さが保てるから」が73.3%、「見た目を変えたいから」が48.3%、「自信を持ちたいから」が46.0%、「可愛い洋服や下着を身につけたいから」が42.4%という結果でした。 しかし、成長途中の肌にはリスクも伴います。ここでは、メリットとリスクを簡潔にまとめます。 <メリット> ●コンプレックスの解消 体育や部活動で体毛が気になる悩みを軽減し、自信の向上につながることがあります。学校生活や日常生活において自己表現が豊かになり、精神的な負担が軽減されるでしょう。 ●身だしなみや清潔感の向上 ムダ毛がなくなることで清潔感が高まり、周囲の印象もよくなります。 ●自己処理による肌トラブルの軽減 カミソリや毛抜きの頻繁な使用を減らすことで、肌への負担が軽くなります。特に中学生は成長過程にあるため、皮膚が薄くデリケートで、自己処理による肌荒れや色素沈着のリスクが高まります。 <リスク> ●肌への負担 中学生の肌はデリケートで、脱毛の刺激による赤みや炎症が起こりやすいです。 ●再び毛が生える可能性 成長期である中学生は、ホルモンバランスが不安定といわれます。ホルモンバランスが安定しない時期は、脱毛しても毛が再生しやすいです。 ●費用と時間の負担 脱毛には費用がかかり、複数回の施術が必要なため時間もかかります。また、脱毛期間は日焼けを予防する必要があり、日焼けした場合には施術期間が長引くリスクもあります。 中学生の脱毛は、メリットとリスクをよく理解し、肌への影響を考慮することが大切です。親子で専門家の意見を聞きながら、判断するようにしましょう。