米中首脳が1年ぶりに会談…トランプ氏の大統領就任控え、対話継続の重要性確認へ
【リマ=向井ゆう子、吉永亜希子】米国のバイデン大統領と中国の習近平(シージンピン)国家主席が16日、アジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議が行われたペルーの首都リマで会談した。中国国営新華社通信が伝えた。来年1月の共和党のトランプ次期大統領の就任を控え、両氏は両国関係安定のために、首脳による対話継続の重要性を確認する。次期政権下でも定期的な会談が実施されるようトランプ氏へのメッセージとしたい考えだ。
両氏の会談は昨年米サンフランシスコ郊外で行われて以来1年ぶり。バイデン氏は来年1月に退任するため、今回が両氏の最後の会談となる。
会談では、両国関係に加え、中国が海洋進出を強める南シナ海情勢やロシアと北朝鮮で進む軍事協力などについても議論されるものとみられる。