マスク氏、報酬ゼロで週80時間以上働く「高IQの革命家求む」…「政府効率化省」の人材募集を開始
【ニューヨーク=小林泰裕】新設される米国の「政府効率化省」のトップに就く米実業家のイーロン・マスク氏は14日、X(旧ツイッター)上で同省の人材募集を開始した。報酬はゼロで、週80時間以上働くことなどを条件としている。
Xへの投稿によれば「地味なコスト削減に週80時間以上取り組む意欲のある、高IQ(知能指数)の革命家を求む」として、履歴書をXを通じて直接送るよう求めている。申込者の上位1%をマスク氏らが直接審査するという。
マスク氏によればこの仕事は無給だが、「短期間でも高い能力と誠実さを持つ人々が政府にいれば米国は大いに助かるだろう」と投稿している。
同省は政府の外部から行政改革を推進する組織で、政府の歳出削減や規制緩和、技術革新の促進などを主導し、より効率的な政府運営を目指すとみられている。
マスク氏は米電気自動車(EV)大手テスラや米宇宙開発企業スペースXの最高経営責任者(CEO)などを務めており、自身の企業に都合の良いように規制を書き換えるのではとの懸念も指摘されている。