<アクターズ・ショート・フィルム>第4弾の監督を務めた俳優陣が登壇 仲里依紗はド派手衣装でホラー愛語る
観客との質疑応答では、森崎さんが苦手な食材であるかぼちゃが劇中に登場することが指摘された。森崎さんは「僕はただただかぼちゃが嫌い。でもかぼちゃも僕のことを嫌いかもしれない」と明かしながら、「歌詞の中にかぼちゃの煮物が出てくることを知った時は『え……。かぼちゃじゃなければダメですか』という話を上田さんにしました。でもおばあちゃんがかぼちゃを庭で育てて収穫して、自給自足をする中でかぼちゃというものが色鮮やかに、しかも一度で何食分も作れてしまう食材という表現に意味があると教えてもらいました」と説明。そして「ちなみに僕がかぼちゃを食べるシーンはないので、ならばそれで良しとすることにしました」と笑わせた。
自他ともに認めるおばあちゃん子である森崎さんは、主演の起用について「今回の物語でおばあちゃんを中心に描きたいと思った段階で、中尾ミエさんのお名前は頭にありました。中尾さんは歌唱シーンが一番ある中でオファーを快諾して下さり、僕が一度共演させてもらった時に築いた関係性は未だに残っていたんだと感謝しています」としみじみ語った。
森崎さんは今作に俳優としても出演したが、「監督と俳優の切り替えは難しくて、演技に集中し過ぎてカットを言い忘れて『あ、俺が言うのか』となった」と思い出し笑いしていた。
◇「撮影/鏑木真一」監督、仲里依紗さん
「今日はパリコレの気分で来ました。ここはもはやパリです」とシルバーのヘッドピースと巨大イヤリング、フワフワピンクドレス姿で登場した仲さんは「立ち位置に“監督”って書いてある!うれしい!」と監督デビューに今も興奮冷めやらぬ様子。監督としてのオファーを引き受けた心境について「新しいことへのチャレンジというか『面白そう!やってみよう!』というホップステップジャンプ。それでここにいる感じです」と説明した。
その上で、「私は暗い内容やホラーとか恐ろしいモノしか見ないタイプでハラハラしたものが好み。監督をやらせていただく中でハラハラしたものを作ろうと思った」と解説。お笑いトリオ「ロバート」の秋山竜次さんがセリフゼロでシリアスな芝居を見せるが、トラウマを抱えた鏑木(秋山さん)が洗面所で薬を飲むシーンに触れて「朝起きて鏡の自分を見ながら薬を飲むという展開は海外のホラーによくあるシーン。意味はあまりないけれど、それを私もやりたかった」とホラー愛をにじませていた。