どうなる巨人の近未来「正遊撃手争い」勝者は門脇か泉口か ドラフト戦線に影響も
ここに来て存在感が際立ってきました。 巨人の2年目ショート・門脇誠です。ルーキーイヤーの昨季は126試合に出場し、後半戦は打率.320と打撃面も開花。終盤にはあの坂本勇人から正遊撃手の座を「奪う」歴史的な働きをしたことは言うまでもありません。 【動画】巨人のモンテスが9回二死から豪快な来日初アーチを放ったシーン 背番号が「5」となり、ニューリーダーの自覚も胸に臨んだ2024年シーズン。門脇は「二年目のジンクス」に陥ります。バットで結果が残せず、ドラフト4位ルーキーの泉口友汰との「併用」という形に。5月の月間打率は.130、6月は同.167とどん底を味わいましたが、夏場に復活。7月の月間打率は.269、8月は同.295と優勝争いが佳境に迎えたこの季節、息を吹き返してきたのです。 スポーツ紙のデスクは解説します。 「二年目のジンクスと言われますが、一年目に活躍したからこそ言われるわけで、選手からすれば褒め言葉でもあります。一年目は怖い物なしでガムシャラに突っ走っていた選手が、データが蓄積することでスコアラーに丸裸にされ、結果を残せなくなるのはプロ野球の世界では当然のこと。そこからさらに上のレベルに自身を引き上げた選手だけが、一流になれる世界ですから」 そして、こう続けるのです。 「昨秋のドラフトで巨人が泉口を指名したとき、『門脇がいるのに何故?』と思ったファンも多いと思いますが、このように半歩先を予見して行うのがドラフトであり、編成の仕事。そういう意味では今年のドラフトで、巨人が明治大の遊撃手・宗山塁に行くのかどうかは、興味深く見届けたいと思います」 宗山は2月下旬のオープン戦で死球を浴び、右肩甲骨骨折。さらには今春のリーグ戦中に右手中指を骨折し、苦しいシーズンになりました。しかしこの秋は万全の状態で大学最後のリーグ戦に臨みます。コンディションが万全なら「10年に1人の逸材」と呼ばれるだけに、ドラフトの主役となることは間違いないです。 「宗山はスター性も抜群だけに、人気球団でもある巨人としては喉から手が出るほど欲しい逸材でしょう。しかし、今年のドラフトは目玉級がそれほどいないため、抽選で負けるとイメージした指名ができなくなるリスクもあります。宗山が大抽選になるのかどうかも、見極める重要なポイント。泉口も堅実な素晴らしい選手ですし、現状のショート争いの結果が、ドラフトに影響を及ぼす可能性もありそうですね」(前述のデスク) 門脇とすれば、まずはウィークポイントの「東京ドームの球場別成績が.203」から、改善していきたいところです。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]