Audiが教えてくれた日本が持つ“再エネ“の可能性。電気自動車「e-tron」で巡るサステナ旅
アウディ(Audi)といえば、e-tron(イートロン)というぐらい、グローバルには電気自動車に熱心なブランドとして知られる。 そんなアウディがこの数年開催している「アウディ・サステナブル・フューチャーツアー」は、再生エネルギー分野において日本が持つポテンシャルと電気自動車の未来について考えるきっかけとなる。 今回は、アウディの電気自動車「e-tron」に乗って、風力発電が盛んな北海道の北部を巡ってきた。
アウディが目指すSDGsな世界
「EVの魅力って何?」というと、乗ったことのあるひとなら、スムーズな加速性や静粛性など、独自の魅力を思い付くはず。
アウディだったら、2021年に導入された「e-tron GT」がすぐ頭に浮かぶ。一充電で534kmの航続距離を誇る一方、シャープなデザイン、驚くほどのパワー、そしてスポーツカーなみのハンドリング。EVのポテンシャルの高さを教えてくれたモデルだ。
もうひとつ、EVの特徴としてあげられるのは、走行中に温室効果ガスをほとんど出さないこと。ちなみにアウディでは、「2033年までに内燃エンジン搭載モデルの生産を段階的に廃止する」といわれているし、さらに進んで、「サプライヤーの部品製造から生産、使用済み自動車や電池のリサイクルまで、車のライフサイクルのあらゆる面におけるCO2の排出削減を実行する」としている。 ただし、これを読んでいるかたは先刻ご承知のように、EVのエネルギー源である電気については、発電方式によっては温室効果ガスが発生することが指摘されている。火力発電はその最たるものだ。原発だって、冷却のためなどに、ほかから引いてきた電力を大量に消費する。
アウディAG(本社)の日本法人であるアウディジャパンによる「アウディ・サステナブル・フューチャーツアー」は、日本にはみんなが思っている以上に自然由来のエネルギー(電気)があるよ、と気づかせてくれる内容だ。そこがおもしろい。