Audiが教えてくれた日本が持つ“再エネ“の可能性。電気自動車「e-tron」で巡るサステナ旅
北海道の風力発電は世界最大級
アウディはBEVのラインナップが充実。「Q4 e-tron」「Q4 スポーツバック e-tron」「Q8 e-tron」「Q8 スポーツバック e-tron」「SQ8 スポーツバック e-tron」「e-tron GT」そして「RS e-tron GT」と多種多様。最新の「Q6 e-tron」や「Q6 スポーツバック e-tron」も控えている。
同時に、アウディジャパンでは、フォルクスワーゲンとポルシェの日本法人とともに、高出力の急速充電器によるPCA(プレミアムチャージングアライアンス)を展開。今年の4月にはアウディ独自の急速充電ステーション「チャージングハブ」を東京に開いた。
「アウディ・サステナブル・フューチャーツアー」では、これまで、バイオマス発電(岡山・真庭市)、地熱発電(岩手・八幡平市)、太陽光発電店舗(静岡・浜松市)、そして水力発電(鹿児島・屋久島町)を、メディアとともに回ってきた。 今回見たのは、風力発電。北海道北部を舞台に、陸上風車による発電と蓄電の状況を取材したのだ。稚内にある北豊富変電所では、1年を通して風が強いという地理的条件を活かしていて、世界でも最大級の蓄電池設備を誇る変電・蓄電施設である。
連携する風力発電所は約540MW(予定)で、蓄電能力はアウディ e-tronだと約8700台相当の720MWhだそう。 そこからe-tron各モデルを連ねて南下、高さ約100メートルの陸上風車が28基、3.1kmにわたり道沿いに一直線に連なったオトンルイ風力発電所を訪ねた。
1基につき最大750kWの発電を行い、2004年の設立から2023年までの約20年間で累計約1000TWhを供給。
石油火力発電所との比較で、年間約70万トンのCO2排出削減効果をもたらしているという。
どうせEVに乗るなら自然由来の電気で!
「北海道での再生可能エネルギーのポテンシャルが高いことがよくわかりました」と話すのは、アウディジャパンのブランドディレクターにして、フォルクスワーゲングループジャパン株式会社の代表取締役社長のマティアス・シェーパース氏。