ドラマ「高杉さん家のおべんとう」小山慶一郎インタビュー「家族の愛を伝えたい」
ぎこちない距離感をどう縮めていけるのか、撮影が始まるのが楽しみ
――当初、この作品にどのようなイメージを持たれましたか? 「『おべんとう』という言葉の通り、この作品では魅力的なお弁当はもちろん、卵をふわふわにするための裏技や、お弁当作りのテクニックなども紹介します。でも、一番の見どころは、ある日、僕が演じるハルが久留里という中学生の保護者になり、彼女と絆を深めていく部分かなと。お弁当を通して、いかに2人の距離が縮まり家族になっていくのか。見ていてほっこりする話だなと思いました」 ――ハルは、初対面で中学生の保護者になりましたが、小山さんならどうしますか? 「もちろん、姉(※みきママ/藤原美樹さん)に頼ります。姉は子供を3人育てているので、姉の家に僕も居候しようと思います(笑)。僕一人じゃ無理です。もし、ハルのような状況になったら、受け入れないといけないとは思うけれど難しいですよね。自分にできる環境の中で、大人になるまでは育ててあげようと思うかもしれません。久留里とハルって、親を亡くしたという共通点があって。そこに見放せない何かを感じたのかもしれません。僕もハルのように共通している何かを感じたら、受け入れるんじゃないかと思います」 ――共演の平澤さんの印象は? 「宏々路ちゃんって、すごく落ち着いていて、しっかりしているんですよ。初対面の時、緊張させちゃうと悪いかなと思って、結構しゃべったんですけど、空回りして(笑)。思わず『ご迷惑をおかけしないように頑張ります』と伝えました(笑)。宏々路ちゃんが演じる久留里って、最初はセリフも少ないから、難しいんじゃないかなと思っています。台本に書かれている『…』で見せる表情や呼吸を、どう描いていこうかと監督と相談していた彼女を見て、すごいなと思いました。久留里とのシーンは、最初はぎこちない感じなのですが、1シーン目が一番大事だと思っています。そのぎこちない距離感をどう縮めていけるのか、撮影が始まるのが楽しみです」(※取材時はクランクイン前)