日本株下落、決算発表受けて電機安い-日立や京セラの値下がり目立つ
(ブルームバーグ): 31日の東京株式相場は下落。米マイクロソフトが決算発表後に下げたことを受け、電機や情報通信が安い。決算がさえなかった日立製作所や京セラに売りが先行している。日本銀行の金融政策決定会合の結果発表を控え、積極的な買いは手控えられている。
日立は今期(2025年3月期)調整後営業利益予想を8750億円に引き上げたが市場予想は下回り、株価は一時10%超下落した。TOPIX値下がり寄与度で首位になっている。決算を発表した京セラやエムスリーも大幅安。
指数を構成する2128銘柄のうち1263銘柄が上昇し、765銘柄が下落、100銘柄が横ばいとなった。
野村証券の伊藤高志シニア・ストラテジストは、日銀イベント待ちの中で半導体関連中心に下げた米株安を受けた機械的な反応が出そうだと述べていた。日銀については為替や経済状況、株価の動きからみて今回の日銀会合は珍しく市場の争点が少ないと予想した。
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Aya Wagatsuma, Toshiro Hasegawa