「鳥貴族」の限定メニュー 未使用部位の珍味焼鳥は「食べたことない食感」
370円(税込み)均一の焼鳥店「鳥貴族」が10月1日から鶏の希少部位を使った、これまでにないタイプの焼鳥を期間限定で販売する。 【写真で見る】「鶏くりから串の蒲焼~バターソース~」 期間限定メニューの「鶏くりから串の蒲焼~バターソース~」は、鶏むねのすじ肉を使用。鶏むねのすじ肉は小骨が多く、下処理に技術と手間が必要な上、1羽から約10g程度しか取れないことから商品化が難しく、一般にはあまり出回らない希少部位だ。鳥貴族ではこの希少部位に着目した。 同社では加工用の機械を調整して1羽から20g取れるまでに歩留まりを向上し、全店で提供できる分量を確保。また、店舗にて手作業で串打ち、仕込みをしている同店の強みを生かし、各店の熟練スタッフがマニュアルに沿って小骨を包丁で取り除く作業を担うことで、メニュー化を実現した。 未使用部位を商品化した狙いについて、同社の真門洋平取締役は「これまで商品にできなかったが味はおいしい部位をメニュー化することは、生産者、ベンダー、お客さま、そして当社の全員がWin-Winになる。食品ロス削減の観点でも意味がある」と語っている。 ちょっと珍しい鶏むねのすじ肉の味わいは、従来の鶏むね肉よりもパサつきがなくコクがあり、コリコリとした食感が特徴的だ。鶏むね肉のヘルシー感がありながら、鶏肉ならではの脂のおいしさがじゅわっと感じられ、コリッとした心地よい食感が口に当たるのが何より楽しい。「これまで食べたことのないような食感で本当においしい。この珍味にふさわしく、“鰻のくりから焼き(串焼き)”をイメージして、山椒とバターソースを合わせた」(真門取締役)と、ぜひ一度は味わっておきたい“新・焼鳥”だ。
日本食糧新聞社