「私にとってすごく美しいプログラム」…「ショパン晩年の作品だけを弾く演奏会」に挑む女性ピアニストがそう語る理由
私にとって、すごく「美しいプログラム」
今回のプログラムについて、一言、事前にお伝えしておきたいことがあります。今回は、私にとってもすごく「美しいプログラム」なんです。 プログラムの流れを見ていただけるとわかると思いますが、例えば『2つのノクターン』作品55があって、次に『スケルツォ第4番』になる。それから、『3つのマズルカ』があって、で、『バラード第4番』。曲と曲とのつながり感がとても美しいんです。つながりにハーモニー的に無理がなく、前の曲の続きみたいな感じで次が始まって美しく続いていく。 プログラムを作ったときにはそこまでの意識はなかったのですが、実際に弾いて音を聴くと、自分でもピュアに楽しめたんですね。 そのようなところをみなさんにも楽しんでいただければと思います。 (2024年9月18日講談社にて。聞き手:現代新書編集部)
イリーナ・メジューエワ