ぶっちゃけ「Series 10」ってどう? Apple Watchヘビーユーザーが新モデルに買い替えた正直な感想
■水温センサーと水深計はそのうち使えば良いかな
シュノーケリングやサーフィンなど、マリンスポーツや海のレジャーの経験も多少はあるものの、ここ数年はめっきり縁のない筆者。 Series 10には、水温センサーと水深計が備わりましたが、今後5年で1回使う機会があれば良い方かなと思っています。もしあるとしても、カヌーかカヤックで水面に手を突っ込んで水温を調べるくらいでしょうか。しかし、それが分かっても、何に活かせるかは謎です。 また、水泳系のワークアウトでも水温を表示・記録できるのですが、日本国内だと、スポーツクラブやジム系のプールで、シリコン性の保護バンドで覆う等の措置をしたうえで許可される場所で使うか、オープンウォーター(川や海)で使うかの2択が主な選択肢になります。基本的には装着が禁止されていることが多いですね、筆者の生活圏では。こちらも活躍の見込みはありません。 Series 10自体のハードウエア的なアップデートは、このようにインパクトがあるような、そんなにパッともしないような…。ひとまず、スリムになったケースのリデザインと、屋外でも見やすいディスプレイになったことには、新モデルに買い替えたと実感しました。 一方で、watchOS 11のアップデートで追加される機能は、理にかなっていて歓迎したいものが多い印象。特に(1)アクティビティアプリのために無理な運動をしなくて良くなること、(2)睡眠中に測定できるさまざまな指標を意味のある形に集約できること、などについてはこれまでApple Watchで痒かったところにようやく手が届くとも言える改良。 本稿ではwatchOS 11の詳細については割愛しますが、少なくともSeries 4/5のユーザーならば、新モデルに買い替えて新OSのメリットを受けられるよう検討してみる価値は大いにあると思いますよ。
<取材・文/井上 晃>