<高校ラグビー>熊谷工、14年ぶり決勝へ ハードワーク貫き、第2シード川越東に競り勝つ 雪辱に燃える“工業”「ターゲットは決勝」
(第5日、9日・熊谷ラグビー場=埼玉新聞社など後援) 全国高校ラグビー埼玉大会の準決勝が行われ、第1シード昌平と第3シード熊谷工がそれぞれ勝って決勝進出を決めた。昌平は5年連続8度目、熊谷工は2校代表だった第90回大会以来、14年ぶり45度目(熊谷商工時代を含む)の決勝進出となった。 全国高校ラグビー埼玉大会準々決勝以降の組み合わせ 昌平は計10トライの猛攻で66―0と第5シード慶応志木を圧倒。前半8分、25分とWTB堀内が連続トライを決めると、後半にもSO宮本が3トライを決めるなど手を緩めず点差を広げた。 熊谷工は前回王者の第2シード川越東に24―12で競り勝った。前半9分にFB今井が先制トライ。7―5の同26分に再び今井が追加トライを奪った。後半は粘り強い堅守を見せ、リードを守り切った。 決勝は16日、熊谷ラグビー場Aグラウンドで午後0時35分から、昌平―熊谷工のカードで争われる。
■相手をかく乱、得意の形/熊谷工
ハードワークを貫き通した熊谷工が14年ぶりの決勝切符を手にした。一昨年は準決勝、昨年は準々決勝で敗れた相手との接戦をものにし、橋本監督は「やっとかなった。彼らのターゲットは決勝。半年かけて準備してきたことを表現するだけ」とさらに先を見据えた。 FB今井のキックとランで試合を支配した。前半9分、スクラムからボールを受けた今井は得意のステップで守備を振り切り先制トライ。同26分には今井とナンバー8渋沢が交差し、パスダミーを交えて相手守備をかく乱する得意の形で追加点を奪った。 19―12と1トライ1ゴール差の後半25分、敵陣のゴール手前20メートルでWTB乙津が相手キックを好チャージ。「得点が入れば気持ちが違う。俺がトライする」と相手と競りながらインゴールのボールを両手で抑えリードを広げた。 次戦は関東県予選準決勝で0―59で敗れた昌平へのリベンジ戦。今井は「あの時は接点でもキックでも(熊谷)工業の負けを感じた。対応できるよう次もランで貢献したい」と雪辱に燃えた。
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