「腰高ヒップ」で魅了しプロ戦優勝の32歳 健康美には「少しの我慢の積み重ね」を意識
12月8日(日)、 ベルサール渋谷ガーデンにて『サマー・スタイル・アワード 2024 “10th ANNIVERSARY” FINAL』が開催され、りな(32)さんがプロ・ビューティフィットネスモデル部門ショートクラスで1位を獲得した。健康的で魅力的で美しいスタイルとルックスが求められるこの部門。観戦者からは『モノキニ女王』と呼ばれるほど名実ともに揃ったりなさんの身体はまさに”健康美の象徴”であった。 【写真】りなさんの「腰高ヒップ」
同年7月に開催されたプロ戦では惜しくも2位と、敗北を喫していたりなさん。リベンジ戦となる今大会までの5ヶ月間はどのような気持ちでトレーニングに励んできたのだろう。 「今回は大きな気持ちの入れ替えをしたわけではなく、今まで通り淡々と大会に向けた準備を進めていきました。今まで通りやるべきことをしっかりやろうと決めたのです」 そんなりなさんが今大会に向けて強化をしたのが、細いウエスト作りとポージングにおける左右差の解消。両者を強化するために実践をしたのが『呼吸のエクササイズ』であった。 「身体に左右差は付きものですが、なるべく均等になるようコンディションニングを強化しました。特に腹圧など呼吸を使ったトレーニングは多く行いましたね。具体的には鼻から息を吸い、肋骨を締めるようなエクササイズ。これは、反り腰改善やウエストを締めることにも繋がるのですよ。私は競技に対しての身体作りだけでなく、日常生活にもリンクする身体作りを意識していて。将来を見据えた意味のあるものにしたいと考えています」 筋トレは継続するものの、今シーズンはコンディショニングで身体を整えることからアプローチを進めたりなさんに身体を整えることの大切さを伺った。 「トレーニング初心者の方でありがちなのが、ボディメイクへの知識不足が故、身体のコアができてない状態でトレーニングに入ってしまうこと。私は同団体の認定ポージング講師としても活動させて頂いていることもあり多くの方の身体を見ていますが、自分の身体が整っていないと意図しないところに筋肉が付きやすいと感じていて。ボディメイクの経験がない方こそ入念なストレッチやケアといった筋肉をほぐすアクションを行うことをおすすめします。身体の土台が整った上で実施する筋トレは効果の現れ方が一味違いますよ」 コンテストへ出場する選手の多くは日頃から細かな体重管理と向き合っている。その一方、食事制限によるストレスを抱える選手が多いことも事実。「減量期でもストレスフリーな生活を送れている」と笑顔で語るりなさんにボディメイクのコツを伺った。 「良くないことなのですが、コンテストに出場している選手の中には “月経が止まることも当たり前” と考えてしまっている方が多いのも事実です。でも私は、良い健康状態でフィットネスを楽しんでほしいと考えているのです。身体が資本のボディメイクですから、健康を忘れてはいけません。そのために必要なのがオフ期の食事の見直しです。欲望のままに食べるのではなく、自分を甘やかしつつもある程度の節制は継続してバランスの良い栄養のある食事を意識する。『少しの我慢の積み重ね』でともに美しさを磨きましょう!」
【SSAアンチドーピング活動】SUMMER STYLE AWARD(サマー・スタイル・アワード)はJBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)とアンチドーピング活動について連携を図って協力団体となり、独自にドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト団体である。全ての選手登録者はアンチドーピング講習の受講を必須としており、SSAから指名された場合はドーピング検査を受けなければならない。
取材:池田光咲 撮影:夏目英明