サンリオ流アクセス解析! BigQueryなしでも実現、GA4でPDCAの回し方
遷移分析にはGA4の「経路データ探索」を利用すると良い。ユーザーが想定していない動きをしている場合などは改善のヒントになる。例えば、申込フォームの次ページの多くがサイトのTOPページとなってしまっている場合には、申し込みを検討しているユーザーの多くが申し込みせずに戻ってしまっていることを指す。(もちろん、場合にもよるが)ユーザーがTOPページに戻らないように、リンクを目立たせないなどの改善が必要となるだろう。
また、「経路データ探索」では「終点」から遡る分析も可能であり、ユーザーがどのページから目的のページ(終点ページ)に到達しているかを分析できる。例えば、コンバージョン前のページを見ることで、どういったニーズを持ったユーザーがコンバージョンをしているかがわかることがある。 重要なのはこうしたデータを「事実」として記憶することでなく、ユーザー行動の裏側の意図を推察しながら顧客理解に努め、施策を検討することである。 最後に、永井氏は「GA4だけではPDCAを回せない。鳥の目を持ち、マーケティングやUIの理論、事業計画と照らし合わせながら現場に合った考察と改善提案を行うことが大切」「改善案が戦略や現場に合っていなければ、GA4での分析が意味をなさなくなる」と述べ、セッションをまとめた。