認知バイアスとは? 他人からの意見を「否定」と捉えてしまう脳の特性
お悩み別 認知バイアス対処法
不安や怒り、先送り......。それらは認知バイアスのせいかもしれません。それぞれの対処法を知ることで、日常生活をラクにしていきましょう。 【お悩み1】モヤモヤして、毎日なんとなく不安...... →「成功日記」で睡眠中の脳をポジティブに! 不安を生む認知バイアスの中で、もっとも影響力が強いのが「インパクトバイアス」。「この先に起こりそうな悪いこと」を、過剰に大きくとらえてしまうバイアスです。しかしじつは、そうした悪い想像や心配のうち、79%は起こらないということがペンシルバニア大学の研究でも判明しています。まずは、それを覚えておきましょう。 物事のプラス面に目を向ける習慣をつけることも大切です。おすすめなのが、「成功日記」。毎日寝る前に「今日うまくいったこと」を5つ書くだけ。 「電車で座れた」「ランチがおいしかった」など、どんな小さいことでもOKです。睡眠中に「いいこと」の記憶が脳に定着し、翌朝、気持ちよく目覚めることができます。 逆に、「今日はダメだった」などと考えながら寝ると、寝ている間に「ダメな自分」という認識が脳に刷り込まれ、不安が増大するので要注意です。一日の終わりはポジティブに締めくくることを、心がけましょう。
【お悩み2】相手が察してくれなくて、イライラする! →「伝える工夫」と「自分のケア」で和らげて 他人へのイライラ感情は、一言で言えば「思い通りにならないストレス」です。そこには「透明性の錯覚」といって、自分の考えが相手にも伝わっているに違いない、と思い込んでしまうバイアスが働いています。 「どうしてわからないの」「察してよ」という、喧嘩では定番のフレーズがありますが、実際は言わないとわからないもの。わかってほしいなら、相手にきちんと伝える工夫が必須なのです。 たとえば「前髪は短めに」ではなく「2cm」と数値で伝える、買いものを頼むなら商品画像をスマホで送る、など。そうすることで、そのあとに起こるイライラを予防できます。 また、特別な理由もなく無性にイライラするのは、感情を制御する「前頭前野」の働きが低下しているサイン。原因は、睡眠不足、カロリー不足、幸せ不足のどれかです。よく寝て、きちんと食べましょう。幸せ不足の場合、「成功日記」が、ここでも効果を発揮します。