「裏切られた気しかない」立て続けに“代金催促”も…沖縄・晴れ着業者と連絡取れず
20歳を祝う『はたちの集い』で着るはかまや振り袖をめぐり、料金を支払った沖縄県名護市の業者と9月ごろから連絡が取れなくなっていることがわかりました。 【画像】「裏切られた気しかない」立て続けに“代金催促”も…沖縄・晴れ着業者と連絡取れず
■立て続けに“代金催促”も…
晴れ舞台を楽しみにしていた男性(20)。 被害を訴える男性 「自分は、本当に裏切られたという気しかなくて。人生で1回のイベントなので、こんな形で“成人式”が始まってしまったら、楽しく、いい思い出が作れない」 この男性は、中学の同級生16人分をまとめて、連絡が取れなくなっている業者と契約。代金88万円のうち、84万円は、すでに振り込んでいました。 被害を訴える男性 「違和感があったのは、あっち(業者)からせかしのLINEが来たりとかあって、1週間おきにとか。とりあえず、せかされる連絡が多かった」 10月中旬以降、業者から立て続けに催促があったといいます。 先月になり、不安になった男性が問い合わせると、「成人式は絶対大丈夫です」「必ず約束します」と返信がきましたが、この後、業者と連絡が取れなくなったそうです。
■約730万円を着服か
振り袖を注文した女性(20)も、被害を訴えます。 被害を訴える女性 「(被害額は)15万6000円ですね。8月からの振り込みスタートで、(毎月)約4万円」 10月までに12万円近くを振り込みましたが、この女性も業者と音信不通となります。 被害を訴える女性 「裏切られた感、謝罪の言葉がほしい」 今回、被害にあった人たちは、名護市の業者が注文を取りまとめ、代金を那覇市の貸衣装会社に送って、衣装を用意してもらう仕組みを利用しました。しかし、客が業者に支払った代金が、貸衣装会社にわたることはありませんでした。 問題を受け、貸衣装会社の代表が会見を開きました。 貸衣装会社『SMILEY』 比嘉基生代表取締役 「9月までは、『今年のはかまの契約者自体がほとんどいない』『なし』と、僕ら本店の方は(報告を)受けていて、注文がなかった。実は、120人くらいの契約者がいたことが、あとからわかって。担当が、全部、着服したという経緯になる」 業者の男性が、利用者から受け取っていたのは、総額約730万円に上るとみられます。 貸衣装会社「SMILEY」比嘉基生 代表取締役 「(被害額が)一番、高いお客さんは、30万円くらいがいる。このまま、成人生が成人式を迎えられるような対応、努力はしていきたいと思っているところだが、本番に向けての流れがどのようになるか、相談中ではある」 業者のある住所を訪ねましたが、シャッターが閉まっていて、中の様子は確認できませんでした。 以前から業者の男性を知る近所の人は、こう話します。 業者の男性を知る人 「半年ほど前までは、街で見かけたが、『最近は見なくなった』と仲間で話していた。毎年、この時期は、SNSで貸衣装の発信をしていたが、そういう投稿もなかった」