千曲川の堤防決壊から5年 「二度とこんな災害が起きてほしくない」 小学生が防災意識を高めるための学習を継続・成果を発表【長野市】
千曲川の堤防が決壊するなど大きな被害をもたらした台風19号災害から、12日、13日で5年です。 被災した 長野市の小学校では、子どもたちが災害を教訓にしようと防災学習を続けてきました。 ■児童の発表 「もう二度とこんな災害が起きてほしくないという気持ちになり、普通の生活が幸せなんだと改めて感じたそうです」 台風19号災害でおよそ1.5mの浸水被害を受けた長野市の長沼小学校。毎年10月13日を「長沼防災の日」と定め、防災学習に取り組んでいます。 子どもたちは、当時の被害状況や、災害への備えなどこれまで学んできた成果を学年ごと発表しました。 ■中野希友未アナウンサー 「4年生の発表のテーマは、避難と避難所の生活についてです。実際に防災グッズを用意したり、自分たちで調べたデータをもとに、災害に備えることの大切さを伝えています」 1・2年生が合同で発表したのは、被災した妙笑寺にある「水位標」についてです。 これまでの水害で浸かった高さが柱に残されています。 ■1・2年生の発表 「台風19号の時は、2m60cmまで水が来たそうです。私たちよりもすごく高くて、この中にいたら、みんな溺れちゃうなと思いました」 過去の水害から学び、備える大切さなどを呼びかけました。 ■妙笑寺・笹井妙音さん 「これからこの長沼を背負っていく子どもたちですので、これから長沼を担って安心した地域になるように、みんなで頑張ってほしい」 台風19号災害からまもなく5年。 当時小さかった子どもたちも、あの日のことは記憶に残っています。 ■1年生 「怖い(怖かった)」 ■6年生 「家でめっちゃ雨降っていたので、結構やばいなと思って避難した。台風が来る前にしっかり対策して、いざ来た時にちゃんと逃げられるようにしたいです」 災害を忘れさせないためにも、長沼小では防災学習を続けていきます。
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