史上初めて44秒台選手同士が日本選手権で対決 男子400mを国際レベルへ押し上げる“ダブル佐藤”【日本選手権プレビュー】
世界を目指す気持ちは、佐藤風も負けず劣らず強いものがある。高校時代に実績のなかった選手が、日本一でも満足せずに世界に挑み続けられているのは「21年の東京五輪代表に入れなかったからです」と言う。 「日本選手権5位でも、4×400mリレーメンバーの選考基準を満たせず代表になれなかった。4×400mリレーと考えていた時点で、自分に弱さがあると思いました。そこである意味開き直って、リレーメンバーを目指してダメなら個人で世界を目指そう、個人でもっと上に行きたいと気持ちが変わったからですね」 前日本記録保持者の高野進は、91年の世界陸上東京大会と、92年バルセロナ五輪で決勝進出を果たした。“ダブル佐藤”も世界大会の戦績で、高野を超える実績を作りたい。 (TEXT by 寺田辰朗 /フリーライター)
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