「たちまち維新は誰からも相手にされなくなるだろう」“永田町文化を壊す”意気込む吉村代表 維新内部から聞こえる厳しい声「気に食わないなら、一回自分たちでやってみたらいい」
吉村体制に暗雲。旧執行部“一回自分たちでやってみたらいい”
維新の再生、党勢拡大を託された吉村体制だが雲行きは少し怪しいところがある。 必ずしも挙党体制で支えていこうという人たちばかりではないのだ。馬場代表のもと執行部にいたメンバーを取材をすると、新執行部からは一線を引くとはっきりと明言している人もいる。 ある旧党幹部は「そんなに俺たちがやってきたことが気に食わないなら一回自分たちでやってみたらいい。野党第二党が国会内でプレゼンスを発揮するのはどれだけ難しいことか、体験してみたらいい。たちまち維新は誰からも相手にされなくなるだろう」と冷ややかだ。 また、吉村代表の「飲み食い政治」批判についても「早速、国民民主党の玉木氏にSNSで週末お茶しましょうと吉村代表は持ち掛けていたが、それって批判していた飲み食い政治と何が違うの?アルコールが入ってなければいいの?理解できない。個室の喫茶店って居酒屋より高いんじゃないの?」とぼやく。 しかも、吉村代表のSNS投稿の翌日に玉木氏は女性関係の問題を受け、党から役職停止3か月の処分を受けることとなる。 これについてもある党所属議員は新執行部の実力不足が露呈していると話す。 「永田町では前日から玉木氏の役職停止処分の情報は回り始めていた。新執行部はそれをキャッチし国会にいない吉村代表に伝えないといけなかった。それができていないから吉村代表は結果的に嫌味にもとれるようなタイミングでSNS投稿をしてしまった。国民民主側からすれば心証も悪いのではないか」と。 党内から早くも厳しい声が噴出しているのだが、吉村代表が公約を実現するためには、衆院過半数割れの国会でいかに機を見るに敏な対応をとっていけるかが大切になる。 果たして永田町文化を脱しこれまでとは違う新たなスタイルの「国対」を打ち出すことができるのか。新執行部の手腕が問われている。 MBS報道情報局 東京報道部 尾藤貴裕