オリックス2位ルーキー・寺西成騎、松井秀喜さんの『不動心』とともに入寮 故郷のヒーローの著書、母から「それ見て頑張れって」
オリックスのドラフト2位ルーキー右腕、寺西成騎(なるき)投手(22・日本体育大)は7日、大阪市此花区の球団施設にある「青濤館(せいとうかん)」に入寮した。故郷のヒーロー、松井秀喜さん(元巨人、ヤンキースなど)の著書『不動心』を持参。母から前夜に贈られたものだ。 「(母から)つらいこともあるだろうけど、松井さんのそういう経験のことも書いてあるので、それ見て頑張れって言われました」 星稜高(石川)から日本体育大に進んだ寺西は石川県能美市の出身。松井さんと同郷で小学、中学、高校と同じ。小学生の時に対面したことがあるそうで「僕も小っちゃかったので、ホント大きい、だけでした」。小学校の図書館では松井さんの書籍を多く読んできたという。 「(松井さんは)努力の天才というか、すごい挫折もされてきたんですけど、そこからメジャーリーガーになったということで、その過程も書いてあると思うので、しっかり勉強したいと思います。根上(町)と言えば松井さんなので、その存在に近づいていけるように頑張りたいです」 背番号は今季から「18」を背負う宮城大弥投手を引き継ぐ「13」。日本体育大では3年春から通算7勝をマークし、3年春は最高殊勲選手、最優秀投手に輝き、昨年は大学日本代表として二つの国際大会で優勝に貢献した。186センチの長身右腕は、8日から始まる新人合同自主トレに向けて「寮に入らせてもらって、あしたから始まるってことで今までにない緊張感が来てます」と武者震いした。
中日スポーツ