“保険証代わり”になる『資格確認書』とは?来月2日で“紙廃止”マイナ保険証の今
■導入まだまだ“電子処方箋”
ただ、課題は少なくありません。リアルタイムでの薬剤情報の共有が可能とのことですが、薬局では…。 桜台薬局管理薬剤師 瀬間晴美さん 「実感として『今やっている』実感がないので。処方内容・診療内容の(共有は)時間がかかる。将来的には即日反映になってくれるといい。ならないと意味ない」 薬剤情報が反映されるのに1カ月ほどかかるマイナ保険証。リアルタイムで反映させるためには、新たに『電子処方箋』と呼ばれるシステムの導入が必要です。数日前に別の医療機関で処方された薬の情報も共有されるため、併用を禁止されている薬などの確認がよりスムーズに行えるようになるとされています。 過去に処方された薬の情報がすぐに共有されるため、一緒に飲んではいけない薬などの確認がよりスムーズに行えるようになるとされています。 活用するためには、薬局でも医療機関でも導入されていることが大前提となるのですが、導入率は18.9%(今月10日時点)に留まっています。こちらの薬局ではすでに導入済みですが…。 桜台薬局管理薬剤師 瀬間晴美さん 「薬局側も対応して、いつでも来てという体制を整えても(電子処方箋を)発行する病院がないと宝の持ち腐れ状況になってしまう」
■健康保険証これからどうなる?
改めて整理します。現行の保険証の一番大きな変更点は、新規発行が来月2日からできなくなるということです。これによって何が変わるのか、順を追ってみていきます。 まず、私たちが今持っている現行の保険証はいつまで使えるのか。 保険証に有効期限が書かれていない場合は、最長で来年12月1日まで使用することができます。ただ、転職や引っ越しなどで資格情報が変更される場合、現行の保険証は失効するので、要注意です。 現行の保険証以外の場合はどうなるのでしょうか。マイナンバーカードを持っているかどうかで大きく違います。 マイナンバーカードを持っている人で、保険証として登録している場合、マイナ保険証として使用することができます。ただ、医療機関がマイナ保険証に対応していない、機器トラブルなどでマイナ保険証の読み取りができない時は、資格情報のお知らせという紙を一緒に示すことで保険診療が受けられます。資格情報のお知らせは、保険加入者に対して9月から発送が始まっています。ちなみに紛失した場合は、再発行されるケースもあるので、HPなどを確認してください。 続いて、マイナンバーカードは持っているけれど、保険証として登録していない場合は、これから送られてくる資格確認書というプラスチックのカードが保険証の代わりになります。申請は不要で、自身が加入している保険組合などから来月2日以降、新たに交付されます。有効期限は最長5年となります。 マイナンバーカードを持っていない人は、資格確認書が保険証の代わりになります。
テレビ朝日