“保険証代わり”になる『資格確認書』とは?来月2日で“紙廃止”マイナ保険証の今
来月2日、現行の保険証の新規発行が廃止され、政府はマイナ保険証への移行を呼び掛けていますが、最新のポスターでは2枚のカードを紹介しています。このカードはいったい何なのでしょうか。 【画像】“保険証代わり”になる『資格確認書』とは?来月2日で“紙廃止”マイナ保険証の今
■マイナ保険証でない人に『資格確認書』
従来の保険証の新規発行が停止になるのを受けて、マイナンバーカードを申請する人が増えているといいます。4月は約4000件だったのに対し、今月は1万件を超える勢いです。 世田谷区マイナンバーカード担当課 惠見明文課長 「“マイナカード”で保険証が一体化されるという話で、12月2日が頭にあるようで、それを目的にいらっしゃる方が多い。継続できることがあまり浸透していない」 今使っている保険証は来月2日から最長1年使えます。例えば世田谷区の場合、国民健康保険は来年9月30日まで。協会けんぽの場合は来年12月1日まで利用できます。ただ、引っ越しや転職で加入する保険組合が変わった場合、その時点でその保険証は使えなくなります。 とは言え、従来の保険証がなくなっても代わりの手段が用意されています。マイナ保険証を利用できる人はマイナンバーカード。マイナンバーカードを持っていない、または利用できないという人は『資格確認書』を使って、これまで通り受診ができます。資格確認書は、保険証と非常によく似たデザインで、機能もほとんど変わりません。来月2日以降、順次交付される予定です。
■届いた?『資格情報のお知らせ』
紛らわしいのは、それと名前が似た別のカードが送られていること。『資格情報のお知らせ』です。 「届きました多分…。(Q.中はご覧になりましたか)見てすぐに捨てました、多分。“捨てないで”って書いてあったら、多分捨てなかったと思いますけど」 “お知らせ”とは言うものの実は大事な役割を果たします。システムエラーでマイナ保険証が利用できなかった場合、一緒にこのカードを見せることでこれまで通り受診が可能に。そのためマイナ保険証とセットで持ち運ぶことがよしとされています。 「なんか変ですよね。でもそういうふうに移行されて、一方的にそうじゃないと使えないって言われているから仕方ない」 「あんまり数多くしちゃうと分かんなくなっちゃうので、ともかく1本に絞った方が楽」 政府は様々なカードを使いつつも、最終的にはマイナンバーカードに一本化させたいとしています。こんなメリットを強調してきました。 福岡資麿厚労大臣 「“リアルタイム”での薬剤情報の共有が可能になる。また、救急医療の現場で医療情報の共有が可能になる。患者のカルテ情報を医療機関等が電子的に送受信できるようになるなど、メリットがあるということは従来申し上げてきたところ」