関電・八木会長と岩根社長が辞任会見(全文1)経営責任を明らかにするため
辞任を決めた一番の理由は?
朝日新聞:幹事社、朝日新聞【西尾 00:13:32】です。1週間前には辞めないとおっしゃっていました。この1週間で何があったのでしょうか。先ほどちょっとお客さま、社会の声を真摯に受け止めとありましたが、辞任を決めた一番の理由とともにお聞かせください。お2人に。 八木:八木でございます。先日の会見におきまして、先ほど申し上げましたように今回の原因は経営トップにあり、その原因究明、再発防止策を取りまとめる前に職を投げ出すというのは、職を辞するというのは事態を投げ出すものと考えておりまして、引き続き継続させていただくとお話をさせていただいたわけでございますが、その後、岩根とも相談いたしまして先ほど申し上げましたように、やはり今回の事態の根本原因を徹底的にあぶり出して信頼回復に向けた歩みを進めていくためには、やはり私どもが皆さまからのいろんなお声を真摯に受け止めて、広く社会の皆さまからの信頼を失墜させ、多大なご迷惑をお掛けしていることに関して経営責任を明確にするほうがいいのではないかということで、2人と相談したわけでございます。 このタイミングになりましたのはある意味では今後の根本原因を徹底的にあぶり出し、信頼回復に向けた歩みを進めるための第三者委員会のめどが、道筋がある程度立ったということで本日こうした会見をさせていただいたというところであります。
課題を徹底的にあぶり出す必要がある
岩根:前回、申し上げたときにはやはり本件の問題点、原因を徹底的に究明して、やはり再発防止をしっかりするということから、引き続きその責を全うしたいというふうに申し上げたことは事実でございます。しかし、やはり広く社会の皆さまからの大きな信頼の失墜、多大なご迷惑というのは会見後、やはりより明らかになっているというふうに思っております。 やはりそうした意味から辞任ということを八木とも相談して、早期の辞任ということで話し合いました。当初は2人とも同時に、同時期に辞任ということで話もしておりましたが、やはりこの問題というのは相当これから原因究明をしていきますけども、かなり長く古い、いろんな課題があるというふうに思っています。まだまだやはりこの課題を徹底的にあぶり出していく必要がございます。 やはりそうした中で会社を代表して、代表者が皆さんのご批判、ご叱責をしっかり受け止めつつ、さまざまな役割をしながら、そして本日申し上げましたように第三者委員会が発足しておりますので、本件に関わる問題を徹底的に第三者委員会であぶり出していただくと、それを真摯に対応する、また私がトップとして会社全体を真摯に対応するための指示をしていくということで、この根本原因をしっかり調査していただくということが私の最後の責務であると考えてございまして、第三者委員会の調査の報告時点まで私が社長を継続し、その結論が出た段階で職を辞さしていただきたいと考えてございます。 【書き起こし】関電・八木会長と岩根社長が辞任会見 全文2へ続く