関電・八木会長と岩根社長が辞任会見(全文1)経営責任を明らかにするため
課せられた最後の責任
なお先ほど、八木から経営責任の取り方についてお伝えさせていただきました。私といたしましても広く社会の皆さまにご迷惑をお掛けしている私が限られた時間とはいえ職にとどまることが好ましくないことは十分自覚をしております。先日の会見後、八木に相談した際には当初は今回の事態の経営責任を明らかにするためには八木と共に直ちに職を辞するべきと考えていたのは事実です。 しかしながら、やはり私には残された責任があると思い直しました。なぜなら、私は今後とも会社を代表して社会の皆さまのご批判、ご叱責を自らしっかりと受け止めつつ、これまでの経緯を踏まえてさまざまな役割を果たしていくこと、またそれと並行して本件に関わる問題を徹底的にあぶり出すために第三者委員会の調査、原因究明等に真摯に対応していくことが経営トップとして本件に関わってきた私に課せられた最後の責任であると考えたからです。 そして私は第三者委員会の結論が出された段階で職を辞したいと考えています。その上で次の経営陣をはじめ、次世代の方々が第三者委員会からいただく再発防止対策の提言をしっかりと受け止め、お客さまや社会の皆さまにいま一度信頼される、今までとはまったく異なる、新しく生まれ変わった関西電力を創生していってほしいと心から願っています。 最後になりますが、あらためましてこのたびは立地地域やお客さまをはじめ、全てのステークホルダーの皆さま、そして広く社会の皆さまの信頼や気持ちを裏切り、多大なるご迷惑をお掛けしていることを心から深くおわび申し上げます。本当に申し訳ございませんでした。私からは以上です。 司会:それではご質問をお受けします。その前に前回同様、少しいわゆる喉の関係で水の差し入れを許可いただけますか。それから本日、辞任等に係る所用がございまして、時間の関係で、本日の会見の内容、すなわち役員人事等、ならびに第三者委員会、ここの質問を中心にお願いしたいなと思っています。ご協力をお願いします。当然、事実関係等の質問については今後事務局が、しっかりあとで対応させていただきますので、よろしくお願いいたします。それではまず幹事社のほうからご質問をお受けします。よろしくお願いいたします。