「米国のスクールバス」が進化を遂げていた 破壊的企業に選出されたワケ
全米でスクールバスに革命をもたらし、脱炭素化を進めるスタートアップがある。子供を学校に送り出してきた経験から、自身の悩みを解決するために起業した会社が全米のスクールバスを変えようとしている。 【画像】「米国のスクールバス」が進化を遂げていた 破壊的企業に選出されたワケ 全米で毎日2500万人が利用し、500億ドル(約7兆5000億円)の経済規模を持つ移動手段というと何が思い浮かぶだろうか。毎日必ず同じ場所に移動すると言えば、通勤または通学。そう、学生たちのスクールバスだ。 スクールバスは米国最大の公共交通機関だが、その約90%がディーゼルで運行されている。このスクールバスの電動化を進め、脱炭素を目指すのが2015年にカリフォルニア州で創業した「ズム」だ。 米メディア「CNBC」によると、「ズム」はスクールバスの100%電動化を進めるとともに、稼働しない夜間にはバスの蓄電池に溜まった電力を送電網に送り返し、収益を得るビジネスモデルだ。一般的に夜間は電力需要が高い。電力を送り返す「双方向充電」をおこなうことで脱炭素化を進める。 現在、ズムはマサチューセッツ州やカリフォルニア州など10州の4000校以上にスクールバス運行サービスを提供している。2024年中にはペンシルバニア州にも展開予定だ。
COURRiER Japon